1997 Fiscal Year Annual Research Report
不死化プリオンレス細胞を用いたプリオン蛋白遺伝子プロモーターの解析
Project/Area Number |
08456158
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小野寺 節 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (90012781)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
百渓 英一 農林水産省, 家畜衛生試験場, 室長
松本 芳嗣 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 助教授 (00173922)
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Keywords | プリオン / マウス / ジーンターゲッティング / 遺伝子 / アポトーシス / プロモーター / アデノウイルス / PCR |
Research Abstract |
白オリックスプリオン遺伝子に特異的なプライマーを使ったPCR法によりオリックスプリオン蛋白質翻訳領域を含むDNA断片を増幅し、TA-cloning vectorにサブクローニングした。オリックスプリオン蛋白質を過剰発現するマウス作成のため、外来遺伝子の全身での発現を強力に誘導するβ-アクチンプロモーターの支配下にオリックスプリオンcDNAを組み込んだ(pActin-oPrp)(図参照)。得られるトランスジェニックマウスでは脳、免疫細胞、筋肉などを含むすべての臓器で外来遺伝子の発現が期待される。実際に我々は既にCT2(分泌蛋白)を同β-アクチンプロモーターの支配下に組み込んだトランスジェニックマウスを作成し、すべての臓器におけるCT2の発現をノーザンプロット法により確認し、さらに抗CT2モノクローナル抗体を用いたウエスタンブロット法によりトランスジェニックマウス血清中におけるCT2蛋白質の存在を確認している。完成したプラスミッド(PActin-oPrp)は制限酵素Sal IおよびHind IIIで処理され、ベクター配列が除かれた後、Gene c1ean kitを用いて精製された。現在、得られたトランスジーン断片をマイクロインジェクション法によって、BDF1マウスの受精卵に導入している。20日後には仔が生まれ、さらに4週後には成熟したマウスの尾よりDNAを回収し外来遺伝子の存在を確認する予定である。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] 小野寺節: "スクレイピ-" 検査と技術(医学書院). 25. 97-98 (1997)
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[Publications] 小野寺節:"牛臓器に由来する薬剤や医療用製品の安全性、" 日本医事新報、. 3799. 117 (1997)
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[Publications] 小野寺節:"人畜共通感染症(プリオン病を中心として)" Modern Pysician. 17. 895-897 (1997)
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[Publications] ○nodera,T.:"Prion Disease." J.Intest Micro biol. 11. 1-5 (1997)
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[Publications] 小野寺節: "牛海綿状脳疲-いわゆる狂牛病-について" 日本食品保全研究会報. 3. 6-17 (1997)
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[Publications] 小野寺節:"牛海綿状脳症(狂年病)の感染経路" Annual Review 神経 1998,. 1998. 88-95 (1997)
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[Publications] 小野寺節:"日本実験動物協会フォーラム" 狂牛病とクロイツフェルト・ヤコプ病の研究、, 50 (1997)