1998 Fiscal Year Annual Research Report
エコ電気ビークルの導入に伴う環境保全評価に関する研究
Project/Area Number |
08456167
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
佐原 傳三 筑波大学, 農林工学系, 教授 (30015664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野口 良造 筑波大学, 農林工学系, 助手 (60261773)
山口 智治 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (40015839)
瀧川 具弘 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00236382)
瀬能 誠之 筑波大学, 農林工学系, 助教授 (00015679)
小池 正之 筑波大学, 農林工学系, 教授 (60032306)
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Keywords | エコ電気ビークル / 電気自動車 / 概念設計 / 審美工学 / けん引性能 / 駆動性能 / 環境保全 / 再資源化 |
Research Abstract |
前年度に引き続いて,試作エコ電気ビークルを供試して,主にけん引性能試験と環境対応特性に係る検討を行った。判明した知見は以下の通りである。 1. コンクリート路面におけるけん引係数は0、9に達し,駆動エネルギーの有効利用にとって供試機は有利であることが実験的に立証できた。けん引出力は26馬力級トラクタのそれと同水準であった。 2. 車体後部に搭載した蓄電池の搭載位置が上部リンクよりも高いため,けん引作業中の重量転移は大きくなることが分かった。BBF式車体支持枠の構造と強度についても調べた。 3. 供試蓄電池は,300サイクル経過時点でのDST容量が初期比で約95%と良好に推移した。セラミックフィルタ付きの密封形防爆排気装置は,従来の液式装置と比べてその体積は1/3ですみ,引火通路も遮断されるため,安全性が一段と向上した。 4. 起動トルクの立上り時間は短かく,良好な始動特性を示した。トルク容量は,事実上問題がなかった。 5. 2号機の車体スタイリングと車両性能の目標値を検討し,けん引性能の向上に寄与する因子の改善策について入手可能なコンポーネントとの関連性から考察を加えた。審美工学的手法に基づいた主フレーム上部の形状設計についても検討した。 6. 茨城県内の現存トラクタ台数の半数がエコ電気ビークルに置き換ったと仮定して,大気汚染と地球温暖化への防止効果について定量的に調べた。 7. 農家建築構造の設計概念について考察を行い,今後の研究計画の方向性に係る検討を行った。
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Research Products
(2 results)