1997 Fiscal Year Annual Research Report
高等動物タンパク質のミトコンドリア局在化の分子機構
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08457040
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
森 正敬 熊本大学, 医学部, 教授 (40009650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
寺田 和豊 熊本大学, 医学部, 助手 (00253724)
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Keywords | ミトコンドリア / Tom20 / オルニチントランスカルバミラーゼ / アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ / セリン:ピルビン酸アミノトランスフェラーゼ |
Research Abstract |
サイトソルで翻訳されたタンパク質のミトコンドリア移行に関与する外膜の装置は複合体を形成している。ほ乳類ではヒトTom20(hTom20)のcDNAが単離された。我々はhTom20の役割を明らかにするために、in vitro移行系と培養細胞を用いて解析した。膜貫通ドメインを欠失したhTom20(ΔhTom20)の存在下、in vitro翻訳したヒトおよびラット・オルニチントランスカルバミラーゼ前駆体(pOTC)、ブタ・アスパラギン酸アミノトランフェラーゼ前駆体(pAAT)、ラット・セリン:ピルビン酸アミノトランフェラーゼ前駆体(pSPT)の取り込み実験を行ったところ、阻害がみられた。hTom20抗体の存在下でも同様の阻害がみられた。最も顕著な阻害はヒトpOTCでみられ、ラットpOTC、pAAT、pSPTの順番であり、4種類の前駆体によって異なっていた。続いてヒトpOTCとhTom20をCOS-7で共発現させたところ、hTom20の過剰発現でミトコンドリアへの取り込みが減少した。ΔhTom20の過剰発現では、取り込みの減少がみられなかった。パルス-チェイス実験では、pOTCは速やかにミトコンドリアに取り込まれてプロセシングを受け、成熟体OTCが生成した。hTom20を共発現させるとpOTCのプロセシングは遅延したが、ΔhTom20ではpOTCのプロセシングに影響なかった。以上の結果から、ほ乳類においてもTom20はタンパク質のミトコンドリア移行に関与しており、Tom20の要求性は前駆体によって異なることが示された。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Terada,K. et al.: "Participation of the import receptor Tom20 in protein import into mammalian mitochondria : Analyses in vitro and in cultured cells." FEBS Letters. 403(3). 309-312 (1997)
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[Publications] Yano,M. et al.: "Visualization of mitochondrial protein import in cultured mammalian cells with green fluorescent protein and effects of overexpression of the human import receptor Tom20." The Journal of Biological Chemistry. 272(13). 8459-8465 (1997)
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[Publications] Kanazawa,M. et al.: "HSDJ, a human homolog of DnaJ, is involved in protein import into mitochondria." The Journal of Biochemistry. 121(5). 890-895 (1997)
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[Publications] Terada,K., et al.: "The human DnaJ homologue dj2 facilitates mitochondrial protein import and luciferase refolding." The Journal of Cell Biology. 139(5). 1089-1095 (1997)