1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457043
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
柴原 茂樹 東北大学, 医学部, 教授 (70206142)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高橋 和広 東北大学, 医学部, 講師 (80241628)
安元 研一 東北大学, 医学部, 助手 (90241629)
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Keywords | メラニン / チロシナーゼ / TRP-1 / TRP-2 / 転写因子 / 小眼球症 |
Research Abstract |
色素細胞はメラノサイトと網膜色素上皮細胞(RPE)から成り、メラニン生成という特異な形質を有する。即知の小眼球症関連転写因子(MITF)がメラノサイトとメラノーマのみで発現されていることを明らかにし、同MITFをメラノサイト(M)型アイソフォームと命名した。次いで、cDNAクローニングにより、N末端が異なる3種の新規MITFアイソフォームを発見し、A、B、H型アイソフォームと命名した。以上の4つのアイソフォームのN末端領域は互いに異なっているが、C末端領域はすべてに共通である。A型とH型MITFのmRNAは調べたすべての培養細胞・組織で発現しているのに対し、B型MITF mRNAの発現はメラノサイト、メラノーマ、RPE,胎盤では検出できなかった。さらに、マウス胎児より採取した脳切片を用いたin situハイブリダイゼーションにより、A型あるいはH型アイソフォームがRPEに分化する細胞層で多く発現していた。 一時的発現実験では、A型MITFはM型と同様にチロシナーゼとチロシナーゼ関連タンパク1(TRP-1)遺伝子のプロモーター機能を活性化するが、TRP-2遺伝子とM型MITFプロモーター活性に対しては有意な影響を及ぼさなかった。一方、B型とH型MITFは転写因子として機能することが示唆されるが、上記遺伝子プロモーター活性には有意な影響を及ぼさなかった。以上の結果により、A型MITFがRPEにおけるメラニン生成を制御すると考えられる。 M型MITFはTRP2遺伝子には作用しないが、そのC末端領域を人為的に欠失されるとTRP2遺伝子のプロモーター機能を活性化する。よって、同領域はMITFの機能を仰制的に制御すると推定される。そこで、TRP2遺伝子の転写制御因子を同定するために、MITFのC末端領域と相互作用する因子をイ-ストTwo Hybrid法にて探索した結果、複数の新規cDNAを単離した。
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Research Products
(7 results)
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[Publications] Nakayama, M.: "Induction of Adrenomedllin by Hypoxia and Cobalt Chloride in Human Colorcctal Carcinoma Cells." Biochem.Biophys.Res.Commun.(印刷中). (1998)
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[Publications] Takahashi, K.: "Production and Secretion of Adrenomedullin from Glial Cell Tumors and its Effects on cAMP Production." Peptides. 18. 1117-1124 (1997)
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[Publications] Takahashi, K.: "Exprcssion of Adrenomedullin mRNA in the Human Brain and Pituitary." Pcptidcs. 18. 1051-1053 (1997)
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[Publications] Yasumoto, K.: "Molecular Cloning of a cDNA Encoding a Human TFEC Isoform,a Newly Identified Transcriptional Regulator." Biochim.Biophys.Acta. 1353. 23-31 (1997)
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[Publications] Takahashi, K.: "Possiblc Implications of Induction of Human Heme Oxygenasc-1 by Nitric Oxide Donors." J.Biochem.(Tokyo). 121. 1162-1168 (1997)
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[Publications] Kimpara, T.: "Micosatellite Polymorhism in the Human Heme Oxygenase-1 Gene Promoter and its Application in Association Studies with Alzheimer and Parkinson Disease." Hum.Genet.100. 145-147 (1997)
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[Publications] Shibahara, S.: "The Pigmcntary System.Physiology and Pathophysiology" Oxford Univcrsity Prcss(印刷中), (1998)