1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457074
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | 大分医科大学 |
Principal Investigator |
樋口 安典 大分医科大学, 医学部, 助教授 (60040284)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋月 真一郎 大分医科大学, 医学部, 助手 (80159334)
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Keywords | オステオポンチン / 単クローン抗体 / 炎症 / 粥状硬化 / がん / トランスジェニックマウス |
Research Abstract |
1)抗オステオポンチン(OPN)単クローン抗体(mAb)のエピトープマッピングと機能特性の検索:組織染色性を異にするmAbを明らかにした。mAbAは腎と骨の両者の細胞に強く反応する。一方、mAbBは腎はよく染めるが、骨には反応しない。腎、骨、胎盤、MφなどについてPAP法による各mAbの反応特性を検討中である。OPNの機能ドメインについてrOPNおよび各mAbを用いて検討中である。種々のOPN領域のrOPNを作成し、P388D1やB16細胞、ヒドロキシアパタイト、ヘパリン、FNとの結合を検討中である。また、各mAbによる各機能の阻害を調べ、エピトープ マッピングの結果を考慮して検討中である。2)諸病態におけるOPN:体液中のOPN濃度測定:エピトープの異なる2種のmAbを用いて検討している。正常、LPS、ザイモザン、免疫複合物投与マウスの血中、尿中OPN濃度を経時に検討中である。同時に病勢、血中サイトカイン濃度などを調べOPNの意義を検討中である。また、粥状硬化、諸炎症およびがんにおけるなどの諸病態におけるけOPNの血中濃度も測定中である。諸炎症におけるOPN:1.サーファクタント蛋白Cプロモーター(P)/腫瘍壊死因子(TNF-α)連結遺伝子によるTGマウスの肺組織で著明な間質性肺炎が起こり、局所のMφに強いOPNの発現が見られることを観察した。2.インシュリン遺伝子P/TNF-α連結DNAによるTGマウスのβ細胞の膵島炎局所のOPNを検索中である。がんにおけるOPN:マウスの可移植性腫瘍の移植局所および転移部のOPNの発現をPAPおよびISH法で経時的に検討中である。また、移植後種々の時期に機能阻害効果の異なるmAbを投与し、がん細胞の増殖、浸潤、転移に及ぼす効果を検討中である。3)胎生期および出生後におけるOPN:胎盤、脊索、骨、軟骨、乳汁におけるOPNの発現や存在から胎生期ならびに発育期におけるOPNの重要な意義が示唆される。mAbによるこれらの種々の時期におけるPAPやISH法により検討中である。4)OPNTMの解析:α1アンチトリプシンP/OPN TMにおけるOPNの血中濃度、非免疫性、免疫性(I-IVの各型)炎症、抗体産生、細胞性免疫、化学発がん、がん細胞増生、転移などを検討中である。
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Research Products
(3 results)
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[Publications] 山本俊輔: "マクロファージの分化とオステオポンチン遺伝子" The Bone. 10:1. 123-133 (1996)
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[Publications] 樋口安典: "現代化学(増刊29)" 細胞接着分子-その生体機能の全貌, 218-224 (1996)
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[Publications] S.Yammoto: "Bacterial Endotoxin Vol.IV.Recognition and Effector Mechanism" Weiley-Liss(in press),