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1996 Fiscal Year Annual Research Report

デング出血熱の病態形成に関わるフラビウイルス交叉性免疫応答の分子機構の解析

Research Project

Project/Area Number 08457100
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionKinki University

Principal Investigator

倉根 一郎  近畿大学, 医学部, 教授 (90278656)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 正木 秀幸  近畿大学, 医学部, 助手 (90247982)
高崎 智彦  近畿大学, 医学部, 講師 (20221351)
Keywordsデンブウイルス / 日本脳炎ウイルス / T細胞
Research Abstract

デングウイルスと日本脳炎ウイルスに対するヒトT細胞の交叉反応性を解明することを最終的な目的として、日本脳炎ワクチンによって免役された成人の免疫応答を検討した。日本脳炎不活化ワクチンを接種された健康成人4人において、血清中のガンマーインターフェロン、インターリューキン2、可溶性CD8レベルの上昇が確認された。さらに抗日本脳炎ウイルス抗体は、中和反応、血球凝集阻止法、ラジオイムノプレシピテーション法いずれによっても上昇が確認され、特異的ヘルパーT細胞の誘導が示唆された。一方、可溶性CD8レベルの上昇はCD8陽性T細胞の活性化を示唆している。末梢血リンパ球を日本脳炎抗原により刺激し増殖反応を検討したところ、4人のドナーの末梢血T細胞は日本脳炎ウイルス抗原特異的な増殖反応を示した。さらに、これら4人のドナーのうち日本脳炎抗原に対して最も良く反応するドナーの末梢血T細胞より限界希釈法により、日本脳炎特異的T細胞クローンを樹立した。このT細胞クローンは日本脳炎抗原には高い反応性を示すが、コントロール抗原に対しては全く反応性を示さなかった。今後はこのT細胞クローンの表面抗原とデングウイルス抗原に対する反応性を検討する。一方、海外においてデングウイルスに感染し回復した7人の日本人成人より末梢血を採取し、デングウイルス1型、2型、3型、4型抗原に対するT細胞増殖反応を行った。7人のドナーのうち3例はデングウイルス抗原に対し高い増殖反応を示した。この3人のうち1人はデングウイルス2型に対し高い反応性を示し、他の2人は1型、2型、3型いずれに対しても反応性を示した。現在、これらの末梢血T細胞よりT細胞クローンの樹立を行っている。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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