1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457133
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Research Institution | Oita Medical University |
Principal Investigator |
小澤 秀樹 大分医科大学, 医学部, 教授 (90204198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 功 大分医科大学, 医学部, 助手 (90253781)
伊東 盛夫 大分医科大学, 医学部, 教授 (70038751)
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Keywords | 標準化 / 精度管理 / 血清総コレステロール / 基本健康診査 / 実用基準法 / 標準偏差 / %Bias / 正確度 |
Research Abstract |
血清総コレステロール(以下TC)は老人保健法および労働安全衛生法による健診において、毎年2〜3千万人の人が検査を受けている。その精度管理が不十分であることが判明したため、老人保健法の健診のTCの測定機関の大分県内の全機関の標準化を確立することを目的とした。 本研究の初年度として、平成8年度に大分県下の8カ所の地域医師会検診センターが、大阪府立成人病院センターの脂質標準化プログラムに参加して、精度管理の許容範囲である±3%の誤差の内に収まった。大阪府立成人病センターはWHOが指定するU.S.AのCDCのCholesterol Referance Method Laboratory Networkの一員であり、大阪府立成人病センターの脂質精度管理プログラムにおいて標準化し達成したことは国際的にデータを比較できることである。 本年度は、大分医科大学付属病院検査部がキ-施設となって、同検査部が製造し精度管理を達成した標準化用管理血清を、県下8カ所の地域医師会検診センターに供給し(年4回、1回30サンプル)、大分県全域の脂質精度管理を企てることにした。 大分医科大学付属病院検査部は濃度の異なった3種の管理血清を製造し、実用基準法であるアベルケンダル法で測定した。大阪府立成人病センターの検定を受けて濃度を確定した上で、8カ所の地域医師会検診センターに配布した。一年間の精度管理血清の測定データを、精密度はCV%で示すが、4回の最低と最高は0.26%と1.19%であった。正確度は%Biasでみるが、最低と最高は-1.97%と2.09%であった。以上により精密度、正確度とも、4回の測定において全施設が±3%以内に収まっていることが確認された。全県の老人保健法健診の半数を受け持つA検査所は平成7年度に標準化を達成しており、今回の8施設が残りの半数を受け持っているため、以上により大分県全県下のTC標準化が達成された。
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Research Products
(2 results)