1996 Fiscal Year Annual Research Report
筋疲労性疾患発症要因としての精神的ストレスに関する研究
Project/Area Number |
08457136
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
井谷 徹 名古屋市立大学, 医学部, 教授 (00072661)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
坂村 修 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (80264711)
城 憲秀 名古屋市立大学, 医学部, 講師 (10137119)
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Keywords | 表面電極筋電図 / 心拍のゆらぎ / 尿中カテコールアミン / 精神的作業負荷 / 局所筋負担 |
Research Abstract |
作業中精神的負荷が頚肩腕部局所筋負担に及ぼす影響を検討することを目的として、精神的負荷量の異なる4種の打鍵作業中の局所筋負担、精神的作業負荷・負担レベルを測定した。局所筋負担は、左右僧帽筋、三角筋、前腕部伸筋群から誘導した表面電極筋電図および自覚症状により分析した。精神的作業負荷・負担レベルは尿中カテコールアミン、心電図R-R間隔のゆらぎ、TLXなどによる精神的作業負荷量の自覚的評価法を用いて評価した。また、作業パフォーマンスや作業姿勢の変化(ビデオ画像分析、ペクタイルセンサーによる座圧分析などによる)についても記録・分析を行った。 筋電図は、テレメータおよび携帯型筋電計を用い、電位及び周波数分析により、筋活動レベルと筋疲労発現状況を分析した。心電図は、R-R間隔の周波数分析を行い、副交感神経、交感神経活動レベルの指標とした。主観的及び客観的精神的作業負荷の指標により、各作業の精神的負荷量を順位付けし筋負担レベルと比較した結果、両者間には相関が認められ作業中の精神的負荷が局所筋負担を増加させることが明らかとなった。しかし、個人差も大きいことが明らかとなり、精神負荷に対する反応性の個人差を考慮した分析の必要性が示唆された。
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Research Products
(1 results)