1997 Fiscal Year Annual Research Report
シェ-グレン症候群の分子機構-自己反応性T細胞と自己抗原の解析-
Project/Area Number |
08457157
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Research Institution | St. Marianna University School of Medicine |
Principal Investigator |
住田 孝之 聖マリアンナ医科大学, 難病治療研究センター, 助教授 (00183054)
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Keywords | シェ-グレン症候群 / T細胞レセプター / 自己反応性T細胞 / 自己抗原エポトープ / αアミラーゼ |
Research Abstract |
シェ-グレン症候群(SS)の口唇唾液腺には、T細胞を中心とした著明な細胞浸潤が認められ自己免疫発症に重要な役割を果たしている。浸潤T細胞のT細胞レセプター(TCR)解析から、それらが抗原刺激により誘導されていることが判明してきた。本研究では、唾液腺に浸潤したT細胞を認識する対応抗原を明らかにすることを目的とした。方法として、1)唾液腺より樹立したT細胞株を用いて細胞増殖反応で抗原を解析する方法、2)TCRを指標としてSSCP法で抗原を選定する方法、3)唾液腺に特有なT細胞のCDR3領域をコードする蛋白をプローブとして唾液腺のcDNAライブラリー由来蛋白をスクリーニングするWest-Western法、4)TCRα/β鎖を発現したトランスフェクタントを用いて抗原を決定する方法を行った。その結果、1)唾液腺特異的自己抗原としてαアミラーゼが機能しており、そのEKMSYLKNWGEG(AA287-298)とNPFRPWWERYQWPV(AA68-80)がT細胞エピトープであることが判明した。2)臓器非特異的な自己抗原としてRo/SS-A52kD蛋白、熱ショック蛋白とTCRBV6蛋白それ自身が検出された。さらに、サイトカインの産生パターンから、Ro/SSA52kD蛋白、熱ショック蛋白は、自己免疫反応を誘導する自己抗原として働き、一方、TCRBV6蛋白は、自己免疫反応を抑制する調節性抗原として機能していることが明らかにされた。今後、病気を誘導する抗原のアナログペプチド、あるいは、調節性抗原そのものをワクチネーションすることにより、SSの特異的制御が期待できる。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Sumida,T.,et al.: "T cell receptor of Fas-sensitive T cells in labial salivary glands of patients with Sjogren's syndrome." J.Immunol.158. 1020-1025 (1997)
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[Publications] Sumida,T.,et al.: "T cell receptor of Fas-sensitive T cells in rheumatoid synovium." J.Immunol.158. 1965-1970 (1997)
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[Publications] Sumida,T.,et al.: "T cell receptor in Sjogren's syndrome." Br.J.Rheumatol. 36. 622-629 (1997)
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[Publications] Sumi,T.,et al.: "Regulatory T cell epitope recognized by T cells from labial salivary glands of patients with Sjogren's syndrome." Arthritis Rheum.40. 2271-2273 (1997)
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[Publications] Kita,Y.,et al.: "T cell receptor clonotypes in skin lesions from patients with systemic lupus erythematosus." J.Invest.Dermatol.110. 41-46 (1998)
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[Publications] Maeda,T.,et al.: "Deletion of signaling molecule gene resembling the cytoplasmic domain of lgβ in autoimmune prone mice." Int.Immunol.(in press).