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1996 Fiscal Year Annual Research Report

心筋収縮不全における解糖系・細胞内カルシウム・プロテアーゼ活性化の相互連関

Research Project

Project/Area Number 08457208
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

楠岡 英雄  大阪大学, 医学部, 助教授 (00112011)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 橋本 克次  大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
松村 泰志  大阪大学, 医学部・附属病院, 助手 (90252642)
植原 敏男  大阪大学, 医学部・附属病院, 講師 (80243202)
西村 恒彦  大阪大学, 医学部, 教授 (70237733)
Keywords心筋 / グルコース・トランスポータ / Na / H交換機構 / カルパイン / カルシウム・オーバーロード / FDG-PET
Research Abstract

本研究の初年度として、以下のことを行った。
1.糖尿病心における虚血耐性の機序:streptozocinにより誘発したIDDMラットの心筋には虚血耐性が報告されている。その機序を解明するため、新たにNa-NMRによる細胞内Naイオン濃度の測定法を確立した。細胞内Naイオン濃度は虚血と共に増加するが、糖尿病心ではこの増加が抑制されており、その結果、再灌流時のカルシウム・オーバーロードが軽減され、虚血耐性を示すことが明らかにされた。また、細胞内Na蓄積の抑制には、細胞膜状のNa/H交換機構の活性低下が関与することも明らかにし得た。
2.心筋グルコース・トランスポータ(GLUT)のdeoxyglucose(DG)に対する親和性の変化:GLUTのグルコースへの親和性に対するDGへの相対的親和性は、従来、一定と考えられていた。しかし、燐NMRを用いた心筋糖取込速度の定量化により、この相対的親和性が条件により変動することを明らかにした。
3.心筋細胞内カルパイン活性の測定:モルモットの単離心筋細胞にカルシウム指示薬とカルパイン活性指示薬とを同時に負荷し、カルシウム・オーバーロード時のカルパイン活性の上昇を観測し得た。今後、この方法の感度の増加、定量的測定法の開発を行う予定である。
4.拡張型心筋症(DCM)による心不全における心筋代謝の検討:DCMにより心不全を呈した患者に、FDG-PET、BMIPP-SPECTを施行し、心機能と心筋代謝との関連を検討した。その結果、空腹時、および糖負荷時におけるFDG取り込みのパターンから重症度を分類できる可能性が示された。
次年度以降においては、当初予定通りに、各検討を進める予定である。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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