1997 Fiscal Year Annual Research Report
^<13>C及び^<19>F-MRSによる人工体内薬物代謝動態解析法の開発に関する臨床研究
Project/Area Number |
08457238
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
池平 博夫 千葉大学, 医学部, 助教授 (50150313)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中島 伸行 千葉大学, 医学部, 教授 (40241947)
宮崎 勝 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (70166156)
伊東 久夫 千葉大学, 医学部, 教授 (20095574)
吉田 勝哉 放射線医学総合研究所, 重粒子線治療センター, 室長 (10191579)
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Keywords | ^<13>C-MRS / ^<19>F-MRS / 多核種MRS / 糖代謝 / 薬剤代謝 |
Research Abstract |
平成8年度は^<13>C-MRSの肝臓機能の評価に関しては、グルコース負荷試験による糖負荷後のグリコーゲン合成反応を、健常者ボランティアによる正常の代謝動態を十分な信号強度で測定するための表面コイルの制作とその動作確認を行なった。その結果、動態機能測定に必要な3分以内の計測時間で、人体の肝臓からグリコーゲンの信号測定が可能であることを確認した。また、^<19>F-MRSに関しても人体測定用の表面コイルを作成し、50mgという低投与量での5-FUなどのフッ素含有薬剤の測定が、人体で可能であることも確認した。 平成9年度^<19>F-MRSに関しては先ず5-FUなどのフッ素含有薬剤の測定法の確立と測定限界の確認を行い、投与後の生体内における同化及び異化代謝の動態をダイナミックMRS計測法によって可能し、薬物代謝動態から見た肝機能評価及び薬効評価に関する評価研究を行った。次年度は、これまでの基礎的研究成果をもとに、さらに感度の良い測定を行うための工夫と、臨床研究を行う予定である。 研究方法については、1.5T臨床用MRI装置を用いて通常の位置決めMRI撮影を行った後、自家製の^<19>F-MRS用の表面コイル(直径15cm)が見込む測定領域全体について、プロトンによる1ppm以下のシム値を目標として領域選択シムを行い、その後表面コイルなどによる各核種のスペクトル測定を行う。研究の対象となるボランティア及び症例に関しては、当施設の倫理規則に従って選択し研究を施行した。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] H.Ikehira, T.Obata.et al: "Human hepaic carbohydrate metabolism.Dynamic observation using ^<13>CNMR without proton decoupling" Acta Rasdiologica. 38. 998-1002 (1997)
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[Publications] O.Kainuma, H.Ikehira et al: "Assessment of Energy Status andFructose Metabolism of Liver in Obstrucive Jaundice by ^<31>P Magnetic Resonance Spectroscopy." Journal of Gastroenterology &Hepatology. 12. 740-744 (1997)
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[Publications] S.Morio, H.Ikehira et al: "Magnetic resonance imaging of reticulo-endothelial system in patients with idiopathic thrombocytopenic purpura." Am J Hematol. 56. 52-58 (1997)
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[Publications] Y.Furuya, H.Ikehira et al.: "The Measurement of Blood Flow Parameters with Deuterium Stable Isot ope MR Imaging." Annals of Nuclear Medicine. 11. 281-284 (1997)
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[Publications] T.Ogino, H.Ikehira et al.: "Use of the foream support band for tennis players examined by megnetic resonance imaging" 理学療法学. 23. 507-511 (1996)
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[Publications] 池平博夫: "固体NMRの臨床利用の可能性。" 日本磁気共鳴医学会雑誌. 17. 7-10 (1997)