1996 Fiscal Year Annual Research Report
高精度放射線治療のための三次元CTシミュレータシステムの開発とその臨床応用
Project/Area Number |
08457243
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
永田 靖 京都大学, 医学研究科, 講師 (10228033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
光森 通英 京都大学, 医学研究科, 助手 (10263089)
岡嶋 馨 京都大学, 医学研究科, 助手 (90243021)
平岡 真寛 京都大学, 医学研究科, 教授 (70173218)
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Keywords | 放射線治療統合システム / CT simulator / デジタルカメラ / 電子的照射野照合装置 / MR simulator / データベース |
Research Abstract |
1。精度確認用ファントムの作成と「ゆがみ」の定量化:現在までに、三次元CT装置のゆがみの精度の確認のために、精度確認ファントムを2種類作成した。一方のファントムは、円錐上のアクリル板に位置精度の確認できる格子状の座標マーカーを設定した。各断面におけるCT画像は、固定スキャンの場合は正確な円型になるはずであるが、ラセン型スキャンの場合はやや辺縁にゆがみを生じる。現在までに、実験的スキャンを開始しており、すでに画像の辺縁におけるゆがみは確認している。現在は、その数値的な定量化をすすめている。もう一方のファントムは細かい空洞で、CTで撮像可能な各種液体を注入可能といた。このファントムは、アクリル円柱断面と連続しており、直立保持可能である。このファントムを用いた特に各種密度組織の境界断面画像におけるラセン型スキャン画像の三次元線量計算への影響の定量化を開始した。 2。三次元CTシミュレータの開発:現在までに、三次元CTシミュレータのソフトウエアの基本設計を終了した。具体的には、種々のラセンスキャンを応用した三次元画像を治療計画装置に転送し、三次元線量計算を行った後に、照射野情報をレーザー投光器に転送して患者体表面上に照射野を表示する。現在までにCT転送画像が、三次元治療計画装置にDICOM-3.0プロトコールで通信可能となった。本年度は治療計画結果の投光器への転送プロトコールを開発し、その臨床応用を開始する予定である。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] Nagata Y,et al.: "Development of an integrated radiotherapy network system." Int.I.Radiation Oncology Biol.Phys.34. 1105-1111 (1996)
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[Publications] 永田 靖,他: "高精度放射線治療統合システムの開発と運用" 新医療. 23. 83-88 (1996)
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[Publications] 永田 靖,他: "高精度放射線治療統合システムの開発と臨床応用" 映像情報MEDICAL. 28. 1221-1228 (1996)
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[Publications] Mizowaki T,Nagata Y,et al.: "Development of an MR simulator : Experimental Verification of geometric Distortion and Clinical Application." Radiology. 199. 855-860 (1996)
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[Publications] 村田るみ,永田 靖,他: "電子的放射線治療照合装置(Electronic portal imaging device,EPID)による患者設定誤差の評価" 日本放射線腫瘍学会誌. 8. 97-103 (1996)
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[Publications] 光森通英,永田 靖,他: "放射線治療外来用にデジタルカメラシステムと統合された画像データベースの開発" 日本放射線腫瘍学会誌. 8. 151-159 (1996)