1996 Fiscal Year Annual Research Report
慢性肺疾患の発生病態に関する研究:極低出生体重児の気道液中の肺サーファクタント,エラスターゼ、サイトカインの測定
Project/Area Number |
08457291
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Iwate Medical University |
Principal Investigator |
千田 勝一 岩手医科大学, 医学部, 助教授 (30108930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小西 峯生 岩手医科大学, 医学部, 講師 (60143062)
高橋 明雄 岩手医科大学, 医学部, 講師 (70163235)
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Keywords | 肺サーファクタント / 肺サーファクタント蛋白 / 慢性肺疾患 |
Research Abstract |
【本年度の研究実績】 1.肺サーファクタント蛋白(SP-B、SP-C)の抗原の分離と抗体の作製 ウシ肺洗浄液からWarrらの方法によりLH-20とLH-60カラムクロマトグラフィーを用いてSP-B、SP-Cを分離した。人工サーファクタント(SP-B、SP-Cを含有)をウサギに遷延感作して抗SP-B、-C抗体を作製した。この抗体はウエスタンブロッティング法で前記で分離したSP-B、SP-C抗原のそれぞれを認識することを確認した。抗SP-B抗体はWhitsett博士(米国Cincinnati大学)より提供を受けた。抗SP-C抗体の作製が困難なため、SP-Cの測定は抗SP-B、-C抗体と抗SP-B抗体を用いた抗原量測定の差を求めることとした。 2.気道液の採取 本年度は人工換気療法を行った極低出生体重児95例から経時的に気道液を採取し、これらの上清を冷凍保存した。また、気道液の希釈を補正するために、これら95例の血清尿素を経時的に測定した。 気道液の肺サーファクタントの生化学的マーカーと機能的マーカー、およびエラスターゼ、サイトカイン(interleukin-6,tumor necrosis factor-α)について、上記の冷凍保存検体を用いて現在測定中である。 平成9年度と10年度も気道液採取を継続し、随時測定を行う計画である。
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