1996 Fiscal Year Annual Research Report
立体視内視鏡による超選択的脊髄神経根ブロック法の開発研究
Project/Area Number |
08457295
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
鎭西 美栄子 東京大学, 医学部附属病院(分), 講師 (30165097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田上 惠 東京大学, 医学部, 助教授 (90107657)
阿部 裕輔 東京大学, 医学部, 助手 (90193010)
鎭西 恒雄 東京大学, 医学部, 助手 (20197643)
満淵 邦彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50192349)
井街 宏 東京大学, 医学部, 教授 (10010076)
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Keywords | 脊髄内視鏡 / 選択的神経根ブロック / 脊髄誘発電位 |
Research Abstract |
難治性慢性疼痛に対する脊髄後根のクモ膜下ブロックを行う際に、内視鏡下に疼痛の発生・伝達に関わる神経を確認同定し、後根ごとにブロックできれば、治療上の安全性・有効性は格段に向上する。この手法をわれわれは内視鏡下選択的後根ブロックと名付け従来研究対象としてきた。さらに後根単位ではなく、後根系ごとにブロックする(超選択的後根ブロック)ことが可能になれば、感覚脱失を必要最小限の範囲にとどめる効果が期待できる。超選択的脊髄後根ブロックを行うために、脊髄根糸と末梢との対応関係を明らかにすること、より小さな侵襲でクモ膜下ブロックを行う手法を確立することを目的として研究を行ってきた。現在までに得られた知見を以下にまとめる。 1.脊髄内視鏡で構造をを確認しつつ、末梢神経刺激に対する脊髄誘発電位を測定をすることで、鏡視下に当該神経の後根を特定し、ブロックすることが可能であった。またプロックの効果を、脊髄誘発電位の変化でモニタすることも可能性であった。 2.内視鏡下に、クモ膜下ブロックを行うならば、極少量の薬剤(臨床で一般に使用されている量の10%程度)を用いて選択性の高いブロック(電位の変化がブロック側のみ、対側及び下位の神経根から上方への伝導は妨げない)が可能であった。 今後は、根糸レベルでの選択的にブロックを行うための方法について検討を加えたい。
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Research Products
(2 results)