1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457316
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
武藤 泰彦 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (30272561)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅野 純夫 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (60162848)
富永 治 東京大学, 医学部附属病院, 助手 (10261976)
名川 弘一 東京大学, 医学部附属病院, 助教授 (80228064)
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Keywords | DNAワクチン / 発現ベクター |
Research Abstract |
本年度は筋肉注射後に最も高効率に蛋白を発現するベクターを決定することを目的とし、以下の手順で実験し結果を得た。 1.CAT assayでベクターの発現の強さを比較するため、各々promoterの異なるpACTCAT、pCMVCAT、pCAGCAT、pEF321CAT、pCECATの5種類のCAT発現ベクターを作製した。このうちpEF321CATはelongation factor 1 αのpromoter領域をpromoterとし、pCECATはこのpromoterの上流にCMVのimmediate early enhancerを付けたもので、いずれも我々が開発したものである。5種類のベクターを培養線維芽細胞に導入し、細胞から抽出した蛋白を用いてCAT assayを行ったところ、いずれも高率にCATを発現していた。 2.次にマウス大腿四頭筋に5種類のベクターを100μg筋注した。二日後に筋肉を採取し蛋白を抽出しCAT assayを行ったところ、pCAGCATとpCMVCATが最も発現が高く、以下pCECAT、pEF321CAT、pACTCATの順で高かった。 以上の結果より今後の実験ではCAG promoterを持つpCAGGSベクター(東京大学医学部疾患遺伝子制御講座 宮崎純一教授開発)を用いて行うべきと考えた。 平成9年度は、このベクターを用いてマウスメラノーマ抗原H52を筋肉内に発現させ、宿主の免疫反応が生じるか否かを確認することを目的としている。具体的にはH52に対する抗体産生が認められるか、またH52を発現する細胞株B16に対する抗腫瘍免疫が認められるかをin vitroで確認する予定である。
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