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1996 Fiscal Year Annual Research Report

肝・胆道・膵癌における発生および進展機構に関する研究

Research Project

Project/Area Number 08457330
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionNara Medical University

Principal Investigator

中野 博重  奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (20075071)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 久永 倫聖  奈良県立医科大学, 医学部, 助手 (30275341)
金廣 裕道  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (30204580)
中島 祥介  奈良県立医科大学, 医学部, 助教授 (00142381)
KeywordsVEGF / microsatellire instability
Research Abstract

胆道系悪性腫瘍81例を対象に、血管新生の中心的存在であるVascular Endothelial Growth Factor (VEGF)の発現をホルマリン固定パラフィン包埋標本を用いて免疫染色を行った。VEGF染色陽性は81例中66例(81%)に認めた。その多くに染色性のheterogeneityが観察され、腫瘍辺縁部で高い染色性を示す症例が大部分であった。病理学的にはリンパ管浸潤部と血管浸潤部では強い染色性を示した。細胞増殖活性との検討では、VEGF染色陽性症例のPCNAは、陰性症例と比較して有意に高い値を示した。胆道系悪性腫瘍は一般に血管増生に乏しい腫瘍とされてはいるものの、VEGFからみた血管新生は多くの症例で関わっているものと考えられた。
また、外科的に切除した初発肝細胞癌34例においては癌部、非癌部肝組織よりDNAを抽出し、9領域のmicrosatellite locusで、Microsatellite Instability (MI)の発生率を検討した。MIは34例中12例(35.3%)に認めた。MI陰性22例中、多発例は1例(4.5%)に認めるのみであったのに対し、MI陽性12例中には、7例(58%)もの多発例が確認され、統計学的に有意差を認めた(p=0.0010)。また、MI、門脈浸潤、肝内転移、AFPCR、分化度、腫瘍系や個数などの中で、再発率に関する因子を多変量解析にて検討したところ、MI陽性(p=0.017)と腫瘍径(p=0,043)が有意な危険因子であった。異常のことから、MIが異時性多中心性発生の指標となりうることが示唆された。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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