1996 Fiscal Year Annual Research Report
虚血脳損傷修復におけるiNOSの機能解析と星状細胞特異的iNOSの単離同定
Project/Area Number |
08457361
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
横田 尚樹 浜松医科大学, 医学部・附属病院, 助手 (00273186)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
植村 研一 浜松医科大学, 医学部, 教授 (60009561)
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Keywords | subtracted cDNA library / Hippocampus / ischemia / rat |
Research Abstract |
本研究は、虚血性脳損傷修復過程におけるiNOS発現が様々なNOS inhibitorやbFGFなどの神経成長因子によってどのような影響を受けるのか、星状細胞に特異的なinducible NOSや虚血損傷後に星状細胞に発現する未知の遺伝子群を単離同定して、その発現と機能を調べ、特にこれらの遺伝子群が損傷修復機序にどの様な関与をしているか解析する事を目的とした。 初年度(96年度):体重約250grのWisterラット(日本SLC社より購入)の雄10匹を、Pulsinelli,W.A.らの方法に準じて10分間全脳虚血とし、24時間後にsacrificeし、両側の海馬を採取した(コントロールとして10匹のラットの海馬を採取)。 これらの組織より、AGPC法にてtotal RNAを抽出後、さらにPoly(A)^+RNAを分離、ds cDNA合成し、Linker-ligated PCRを用いたsubtracted cDNA library(J.R.Duguid,1989;Z.Wang,1991)、Suppression subtractive hybridizationを用いたsubtracted cDNA library(L.Diatchenko,1996)を作成した。100個のクローンをスクリーニングし、RNase protection assayを行い、虚血後の海馬においてRNAレベルでup-regurateしていたfragmentを7個、down-regurateしていたもの3個を同定した。現在これらのfragmentに関して、塩基配列を決定し、characterizationを行っている。その詳細に関しては、次年度(97年度)に報告する予定である。
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