1996 Fiscal Year Annual Research Report
特発性側弯症における家系内発生例の遺伝子解析による側弯症病因解明に関する研究
Project/Area Number |
08457379
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
南 昌平 千葉大学, 医学部, 助教授 (20166086)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
北原 宏 千葉大学, 医学部・付属病院, 教授 (30114268)
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Keywords | 側弯症 / 特発性側弯症 / 家族性側弯症 / 家系内発生 / 遺伝子解析 / linkage解析 |
Research Abstract |
本研究は特発性側弯症を遺伝学的見地から捉え、側弯症の双生児、あるいは家系内発生例から、側弯症発生の原因となる遺伝子を単離することを目的とした。 背柱側弯症を有する双生児15組に対しDNA fingerprinting法を用いてtwin studyを行い、一卵性、二卵性双生児それぞれの側弯症の特徴を比較検討した。双生児間でのカーブパターンなど側弯症一致率は二卵性より一卵性で有意に高く、側弯症の発症と進行に遺伝的要因の関与が示唆された。 次に特発性側弯症のlinkage解析を行うため、常染色体優性遺伝が示唆される家族性側弯症の家系図を78家系につき作製し、採血により抹消リンパ球DNAを採取した。Linkage解析にあたっては候補遺伝子アプローチにより、候補遺伝子の選択を、対象となった家族性側弯症では関節弛緩(joint laxity)の合併率が35.8%と比較的関与が高いことから、関節弛緩の誘因となる遺伝子COL 1A1,COL 1A2,COL2A1,Fibrillin 1,Fibrillin2を候補遺伝子と考え、これらの候補遺伝子領域からlinkage解析を行った。78家系のうち減数分裂数がのべ11以上ある、大家系2家系におけるlinkage解析では、候補遺伝子は家族性側弯症とは連鎖せず、側弯症発症の原因とはなり得ず、さらなる検索が必要である。 引き続き、さらに大家系の収集を行い、候補遺伝子を広げてlinkage解析による検索を行うことが必要である。
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