1997 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08457385
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
灰田 信英 金沢大学, 医学部, 教授 (00135089)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山崎 俊明 金沢大学, 医学部, 助手 (00220319)
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Keywords | 骨格筋 / 再生 / 加齢 / 運動 / 筋管細胞 / 筋衛星細胞 / DNA |
Research Abstract |
骨格筋には再生能力があることは広く知られ、この再生機構は詳細に調べられている。しかし、in vivo、in vitroの研究では若齢動物のものであり、加齢によりどの程度再性能が低下するかはよく知られていない。また再生中に運動負荷を加えると再生能がどの程度変化するかについても調べられていない。よって以下の実験を行った。 2年齢と3カ月齢のラット前脛骨筋に塩酸ブピバカインを注射し、筋細胞に変性を起こさせ、再生の過程を組織学的に検索した。3ヶ月齢ラットでは注射3日後に筋管細胞が出現し、1週後には小径の成熟細胞が現れ、2週後には完全に再生は終わり、成熟細胞が占めた。2年齢ラットでは、1週後に初めて筋管細胞が出現した。3週後には一部成熟細胞が認められたが、多くは中心核を含んだ再生細胞であった。4週後でも同様の傾向であり、再生に関与する筋衛星細胞の減数、あるいは筋衛星細胞の分裂増殖能の低下が示唆された。 再生中に筋に運動負荷を加えると再生能がどのように修飾されるか、筋衛生細胞の活性化の観点から検索した。マウス長趾伸筋に塩酸ブピバカインを注射し、筋細胞に変性を起こさせ、その後トレッドミル上で運動をさせた。2、3日、2週後に[^3H]TdRを注射し、筋衛星細胞のDNA合成能を検索した。運動を加えると合成は2日後より認められるようになり、対照群に比し、12時間早かった。すなわち、運動は筋細胞の修復と成熟の促進に効果があることが確認された。
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Research Products
(2 results)