1996 Fiscal Year Annual Research Report
麻酔薬の種類 暴露時間による敗血症の予後への影響とその機序解明-マウスにおける重症敗血症モデルでのサイトカインmRNAの解析による検討-
Project/Area Number |
08457401
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
今井 孝祐 群馬大学, 医学部, 助教授 (60091964)
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Keywords | エンドトキシン / 敗血症 / 盲腸結紮穿刺 / 生存率 / サイトカイン / TNF / IL-1 / IL-6 |
Research Abstract |
エンドトキシン抵抗性マウス(C3H/HeJ)、エンドトキシン感受性マウス(C3H/HeN)を用い、ハロセンまたはケタミン麻酔下に盲腸結紮穿刺(Cecal Ligation & Puncture : CLP)を行った。さらにハロセン麻酔群ではハロセンに15min(手術操作の間だけの暴露),2hours,6hoursと異なった時間暴露し、各麻酔群でCLP後の生存率を10日間観察した結果、エンドトキシン抵抗性マウスは感受性マウスより経渦中生存率が高いが、最終生存率は同一であること、最終生存率には麻酔方法により差があり、ハロセン2時間暴露群が最も生存率が多角、ケタミン、ハロセン6時間暴露群がこれに次ぎ、ハロセン短時間暴露群が最終生存率が最も低いことが明らかにできた。 麻酔薬暴露時間/麻酔方法 15min 2hour 6hour ketamine 10日後の エンドトキシン感受性マウス 2% 25.2% 6% 11.1% 生存率 エンドトキシン抵抗性マウス 6% 25.2% 5.7% 11.3% このような麻酔方法による生存率の差が、血中サイトカインレベルと何らかの相関があるかを、CLP施行後、3,6,12,24時間後に下大静脈から採血、血中TNF,IL-1,IL-6レベルをELISA法により定量し検討中である。あわせて、臓器を凍結保存、RNAを抽出し、各サイトカインのmRNAの発現の定性化を試みている。
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Research Products
(1 results)