1997 Fiscal Year Annual Research Report
子宮筋における各種収縮・弛緩因子の相互作用による収縮弛緩調節に関する研究
Project/Area Number |
08457436
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
麻生 武志 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (60093176)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾林 聡 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10262180)
己斐 秀樹 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (20280969)
久保田 俊郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助教授 (50126223)
東 洋 東京医科歯科大学, 医用器材研究所, 助教授 (20134736)
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Keywords | 子宮筋収縮 / 子宮筋弛緩 / エンドセリン / 一酸化窒素 |
Research Abstract |
本研究では、エンドセリン(ET)・一酸化窒素(NO)の子宮筋の収縮・弛緩の調整機構を明らかにし、ひいては子宮筋収縮・弛緩の生理を明らかにすることを目的としている。平成8年度は、以下について明らかにした。(1)非妊娠ラット子宮筋におけるET誘発子宮筋収縮はresting toneの上昇及びrhythmic contractionの2種類の収縮より構成されており、それらET受容体の90%を占めるはETA受容体を介する。(2)妊娠ラット子宮筋においても、ET誘発子宮筋収縮は2種類の収縮より構成されETAを介する。(3)妊娠の進行に伴いET誘発子宮筋収縮はresting toneの上昇が変化し、非妊時と比較し妊娠7日令では減少、20日令では増加した。(4)妊娠によりET受容体亜型の分布が変化した。 引き続き平成9年度は下記について検討した。 1、非妊娠ラット子宮筋においてET受容体の約10%をしめるETB受容体の生理的役割について検討した。KCl誘発子宮収縮に対し、ET-1,ET-3,IRL1620[ETB agonist]を添加したところ子宮筋の弛緩がみられた。従って、ET-1は低濃度ではETB受容体を介して子宮筋弛緩作用を、高濃度ではETA受容体を介して子宮筋収縮作用を有すると考えられた。 2、NO合成酵素の内因性阻害物質であるN^G-metyl-L-arginine(L-NMMA),N^G-N^G-dimetyl-L-arginine(SDMA),N^G-N^G-dimetyl-L-arginine(ADMA)のラット子宮筋内含有量を測定したところ、子宮筋内にも存在しており、妊娠経過中変化していた。その増減により、NO合成酵素活性を調整しNO産生を変化させ、子宮筋の収縮・弛緩に関与していると考えられた。
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Research Products
(1 results)