1996 Fiscal Year Annual Research Report
Functional MRIを用いた視中枢および眼球運動中枢の研究
Project/Area Number |
08457463
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Shiga University of Medical Science |
Principal Investigator |
西田 保裕 滋賀医科大学, 医学部, 講師 (60237708)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
可児 一孝 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (60068476)
青木 佳子 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (00222480)
中村 二郎 滋賀医科大学, 医学部, 助手 (50207883)
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Keywords | MRI / functuional MRI / 両眼視 / 視中枢 / 眼球運動 / 眼球運動中枢 |
Research Abstract |
従来眼科で脳の活性を検出する方法としてvisual-evoked-potential(VEP)やpositoron emission CT(PET)が用いられてきたが、最近Functional MRIは脳の活動部位を局所脳血流の変化によってとらえる方法として注目されている。この方法で、色々な知覚刺激や運動負荷により脳の様々な中枢部位が同定されている。今回の研究ではFunctional MRIを用いて視覚中枢と眼球運動中枢について調べる。視覚中枢の最終的な役割は、両眼からの視覚情報を統合し立体視としての両眼視機能を得ることである。しかしMRI装置の磁場の影響のために、磁性体が含まれた刺激装置は用いることが困難で今までの視覚刺激は、主に閃光刺激のみとなり、複雑な刺激は非常に困難であった。よって今回の研究の主な目的である両眼視刺激を行うのには従来の方法では不可能である。このため本年度の費用で購入した視覚刺激装置を用いて、パーソナルコンピュータによる複雑な視覚刺激を行えるよう改良中である。具体的には両眼用の2つのアイピ-スに2台のパーソナルコンピュータからの視覚刺激を2台の液晶プロジェクターを介して独立して送り、この視覚刺激を融像刺激や立体視刺激として用いる。現在液晶プロジェクターと視覚刺激装置を光学的に結合させるように、光学部を作成中である。今後視覚刺激装置のシステムが完成次第、本格的な両眼刺激でのFunctional MRIに取りかかる予定である。また眼球運動に関しては、従来cine mode MRIで用いたきた視標装置を使用する予定でその至適条件を検討中である。
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