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1998 Fiscal Year Annual Research Report

P.gingivalisの歯周病原性に関する分子生物学的解析

Research Project

Project/Area Number 08457485
Research InstitutionKanagawa Dental College,

Principal Investigator

梅本 俊夫  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (20067036)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高橋 祐介  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20267511)
浜田 信城  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (20247315)
KeywordsPorphyromonas gingivalis / 線毛 / fimA / 形質転換
Research Abstract

本研究の目的は歯周病原細菌であるPorphyromonas gingivalisの病原因子と考えられている線毛、血球凝集素、システインプロテアーゼおよび主要外膜タンパク質の遺伝子を不活化した変異株やそれらの遺伝子を導入した形質転換株を作製することにより、それらの病原因子の性状を明らかにするとともに、各遺伝子と歯周病原性の関わりを明らかにすることである。
本年度は細胞への付着や他の細菌との共凝集に関与すると考えられている線毛の遺伝子(fim A381)を用いて他のP.gingivalis菌株へ形質転換することにより、線毛の機能について検討した。P.gingivalisの形質転換はfimA381を含むプラスミドpYHF1をプラスミド受容株であるYH522株に伝達して複製した後回収したpYHF1を用いてエレクトロポレーションにより行った。
fimA381の遺伝子発現はSDS-PAGEにおける41タンパクの発現と特異抗体を用いたウエスタンブロッティングにより確認し、菌体表層におけるリコンビナント線毛の発現は量子顕微鏡を用いたネガティブ染色像と特異抗体奪用いたイムノゴールド法により確認した。その結果、供試した5株において381株由来の線毛の発現が認められた。次いで、形質転換株とそれぞれの親株を用いて、菌体表層の疎水性、細胞への付着能、他菌種との共凝集性および血球凝集能を比較したところ、リコンビナント線毛が形成された形質転換株はいずれも親株と比較して血球凝集能を除いて、菌体表層の疎水性、細胞付着能および他菌種との共凝集性が低下する傾向が認められた。これらの結果からfimA381遺伝子の伝達により形成された線毛は恐らく天然線毛の骨格に相当するものであり、天然線毛の示すような活性を欠いている可能性が示唆された。

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Published: 1999-12-11   Modified: 2016-04-21  

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