1996 Fiscal Year Annual Research Report
歯周病発症機序における接着分子とサイトカインの役割
Project/Area Number |
08457502
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
堂前 尚親 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (60115889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
護邦 忠弘 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (60098027)
梅原 久範 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (70247881)
今井 久夫 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (80067024)
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Keywords | NK細胞 / チロシンリン酸化 / PI3キナーゼ / p125^<FAK> / アダプター蛋白Shc |
Research Abstract |
1.LFA-1 costimulation によるp125^<FAK> (FAK)の活性化。 Jurkat細胞をLFA-1,CD28,CD45抗体およびcontrol IgG1単独,あるいは抗CD3抗体との混合にて架橋刺激し,免疫沈降FAKのチロシンリン酸化状態を検出した。 (1)抗LFA-1,CD28,CD45抗体単独刺激ではFAKのチロシンリン酸化は誘導されなかったが、CD3とLFA-1のcostimulationによりCD3架橋刺激によるFAKのチロシンリン酸化がLFA-1抗体用量依存性に増強した。 (2)他のaccesory moleculeでは、CD3のFAK活性化に対するcostimulation効果は認められなかった。以上の結果より、LFA-1は細胞接着斑形成に重要なFAKのチロシンリン酸化を増強し、T細胞活性化に補助シグナルを伝達することが明らかとなった(manuscript preparation)。 2.CD2架橋刺激によるNK細胞活性化とそのシグナル経路。 (1)CD2架橋刺激によって、NK細胞より有意な細胞内顆粒の放出が認められた。この効果はチロシンキナーゼ阻害剤およびPI3キナーゼ阻害剤により完全に阻止された。 (2)CD2架橋刺激により、p72^<syk> (Syk)チロシンキナーゼの活性化が認められ、細胞内蛋白のチロシンリン酸化時にアダプター蛋白Shcのチロシンリン酸化が増強していた。 (3)CD2架橋刺激により、細胞内チロシンリン酸化蛋白やアダプター蛋白Shcに結合したPI3キナーゼ活性が増強していた。以上の結果より、CD2分子はチロシンキナーゼSykを介入して細胞内アダプター蛋白のチロシンリン酸化を誘導し、さらに結合するPI3キナーゼ活性をも増強させていた。この一連のシグナルによってNK細胞が活性化され、細胞傷害物質の放出が引き起こされた。(paper reviced to J.Immunology)
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 梅原久範: "NK,LAK細胞におけるLFA-1分子のプロセッシングの相違" 日本臨床免疫学会会誌. 6. 473-479 (1993)
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[Publications] Umehara H: "Increased processing of lymphocyte function-associated antigen-1 in human natural killer cells stimulated with IL-2." Int Immunol. 6. 1071-1080 (1994)
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[Publications] 今井久夫: "サイクロスポリンによると考えられる歯肉増殖症の臨床的および病理組織学的研究" 歯科医学. 59・3. 252-258 (1996)
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[Publications] 梅原久範: "NK細胞におけるCD2、FcγR架橋刺激によるPI3-キナーゼの活性化と細胞内顆粒放出能との関係" 厚生省特定疾患自己免疫異常の発症機序調査研究班.平成7年度研究報告書. 31-34 (1996)
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[Publications] 梅原久範: "Annual Review 免疫" 細胞接着を介したチロシンキナーゼの活性化, 9 (1997)