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1996 Fiscal Year Annual Research Report

歯周組織再生過程における歯根膜細胞分化に対する増殖因子-ECM複合体の影響

Research Project

Project/Area Number 08457504
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

平野 裕之  大阪大学, 歯学部, 助手 (40260640)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島袋 善夫  大阪大学, 歯学部, 助手 (50231361)
村上 伸也  大阪大学, 歯学部・付属病院, 講師 (70239490)
島内 英俊  大阪大学, 歯学部・付属病院, 講師 (70187425)
岡田 宏  大阪大学, 歯学部, 教授 (40038865)
Keywords組織再生療法 / 歯根膜細胞 / 細胞外基質(ECM) / 増殖因子 / basic fibroblast growth factor
Research Abstract

本研究は歯周組織再生療法の改良に向けて、増殖因子と細胞外基質(ECM)との関係を中心に解析する事を目的として立案された。平成8年度の研究では歯根膜細胞の増殖、分化過程における増殖因子の関与、それに伴い歯根膜細胞に誘導される変化の検出法の確立を主眼として行い、以下の結果を得た。
(1)増殖因子に対する単クローン抗体、BF-2,BF-15,BF-24の樹立
ECM結合性増殖因子であるヒト塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)に対する3種類の単クローン性抗bFGF抗体産生細胞を樹立した。bFGFに対する特異性はWestern blot法にて確認され、BF-15,BF-24はbFGF上の同一のエピトープを、BF-2は他の単クローン抗体と異なるエピトープを認識していることが合成ペプチドを阻害因子として用いた競合的ELISA法により明らかとなった。また、これらの抗ヒトbFGF抗体がイヌbFGFに交差反応性を示す可能性が示唆されており、ヒトbFGFの検出のみならず、ビ-グル犬を用いた実験系での増殖因子の検出にも有用であると考えられる。
(2)歯根膜細胞の硬組織形成細胞への分化マーカー遺伝子の検索
マウス歯根膜細胞クローンMPDL-22はbFGF存在下に未分化な状態を維持してコンフルエント後も増殖を続けるが、bFGF非存在下ではコンフルエントに達すると分化が進み石灰化物の合成を始める。そこで硬組織内に見いだされるタンパク質のmRNAの発現をNorthern blot法及びコンピューター画像解析により検討したところ、オステオカルシン、オステオネクチンといったECMタンパク質の発現が上昇し、これらの蛋白質の発現が分化と関連する可能性が示唆された。これらの因子は、歯根膜細胞の分化に於けるECM-増殖因子複合体の影響を検討するための指標となると考えられる。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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