1997 Fiscal Year Annual Research Report
合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントの臨床使用術式の確立に関する研究
Project/Area Number |
08457512
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
小野瀬 英雄 日本大学, 歯学部, 教授 (70059426)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金丸 壽良 日本大学, 歯学部, 助手 (30277454)
安藤 進 日本大学, 歯学部, 講師 (40120365)
|
Keywords | 粉液比 / 物性 / 合着用レジン強化グラスアイオノマーセメント / 象牙質接着強さ |
Research Abstract |
合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントの臨床使用術式を確立するために平成8年度に引き続き臨床使用条件が理工学的性質におよぼす影響について検討した。検討項目としては, 1)標準粉液比を中心に粉液比を変化させた粉液比率の変化が,理工学的諸性質におよぼす影響。 2)セメント合着時の荷重による加圧条件が理工学的性質におよぼす影響。 3)練和後,セメント填塞までの経過時間が理工学的諸性質におよぼす影響。 についてであり,現在までに判明している結果を以下に記載する。 1 粉液比率が大きくなるに伴い,いずれの製品においても,皮膜厚さ,圧縮強さおよび曲げ強さは大きくなる傾向があり,稠度および硬化時間および溶解率は小さくなる傾向であった。 2 粉液比の変化の影響が比較的大きかったパラメーターは,稠度および皮膜厚さなど操作性に関するものであり,合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントの臨床操作性に大きく影響することが示唆された。 3 粉液比率の変化の影響が比較的少なかったパラメーターは,圧縮強さおよび溶解率など合着後の予後に関するものであった。 4 合着用レジン強化グラスアイオノマーセメントと従来型の合着グラスアイオノマーセメントとの物性と比較で最も改善されたパラメーターは,曲げ強さであった。 5 粉液比の変化が象牙質接着強さにおよぼす影響では,粉液比の変化の影響は比較的少ないのが特徴であり,製造者指示を含む前後の粉液比率の範囲内では有意差が認められなかった。
|
Research Products
(1 results)