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1996 Fiscal Year Annual Research Report

フィラー粒子径がレジンセメントの耐摩耗性に及ぼす影響について

Research Project

Project/Area Number 08457513
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

新海 航一  日本歯科大学, 新潟歯学部, 助教授 (90147843)

Keywordsレジンセメント / 耐摩耗性 / フィラー粒子径
Research Abstract

1.レジンセメントの試作
(1)当初の実験計画では,ペースセメントおよびフィラー材質は同一で平均フィラー粒子のみ異なるレジンセメント(平均粒子径;0.01,0.05,0.1,0.5,1.0,2.0,3.0μm)を試作する予定であったが,フィラー材質を同一にすると,このオーダーのフィラー平均粒子径を持つレジンセメントの製作は困難であることが判明した。そこで計画を変更し,フィラー平均粒子径が各々,0.1,1.0,5.0,10.0μmである4種類のレジンセメントの試作をメーカーに依託した。現在,メーカーで試作中であり,完成は3月上旬が予定されている。
(2)メーカーの助言もあり,フィラー平均粒子径は同一でフィラー材質の異なるレジンセメントに関しても同様の摩耗試験を試みることにした。(1)で示したフィラー平均粒子径のうち,最も優れた耐摩耗性を持つものに関してフィラー材質の異なるレジンセメントを試作してもらう予定である。
2.ハブラシ摩耗およびThree bodied wear測定用改良型摩耗試験機の試作
(1)当教室保有の歯ブラシ摩耗試験機の歯ブラシ取付け部および試料固定台を改良し,新型摩耗試験機(小玉製作所製)を製作した。
(2)この改良型摩耗試験機では,歯ブラシあるいはThree bodied wear用プラスチック製スタイラスがPMMAスラリーを介在して試料修復面全体に一定の荷重を加えながら約5mm往復滑走できることを予備実験を通して確認した。
3.予備実験
(1)試作セメントの完成予定が大幅に遅れたので,市販のレジンセメントでセラミックインレーを合着した試料を用いて,改良型摩耗試験機の機能を確認した。特にThree bodied wear用プラスチック製スタイラスを使って,PMMAスラリーを介した摩耗試験の結果では,口腔内のレジンインレーあるいはセラミックインレー修復歯にみられるようなレジンセメントの摩耗像が肉眼的およびSEM観察において確認された。したがって,この改良型摩耗試験機は今後本研究を推進する上で十分な機能を備えていることが判明した。
(2)今回購入した表面粗さ形状測定機(Surfcom475A)を用いて摩耗試験の終了した試料のセラミックインレー辺縁部の形状を測定した結果,レジンセメント摩耗断面の微細形状をトレースすることができた。このトレース像をイメージスキャナーを用いてパーソナルコンピューターに取込んで画像処理した結果レジンセメントの摩耗断面積を測定することが可能であった。
4.今後の予定
試作セメントの製作が大幅に遅れているので,本年度の予定である歯ブラシ摩耗量の測定結果を報告できなかったことは遺憾であるが,試作セメントができ次第,ピッチを上げて本研究を推進していく予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All Other

All Publications (1 results)

  • [Publications] 新海航一: "フィラー粒子径がレジンセメントの耐摩耗性に及ぼす影響について" 日本歯科保存学雑誌. 41巻3号. (1998)

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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