1996 Fiscal Year Annual Research Report
習慣的開閉口運動の閉口終末位決定因子に関する研究,とくに前後的位置について
Project/Area Number |
08457518
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
藍 稔 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00013889)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
秋重 智司 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (30272602)
馬場 一美 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80251536)
山下 秀一郎 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (80242212)
曽根田 兼司 東京医科歯科大学, 医学部, 助手 (10226714)
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Keywords | 習慣性開閉口運動 / 後方運動のガイド / 筋活動 |
Research Abstract |
習慣性開閉口運動の終末位の前後的位置決定に関わる咬合因子を明らかにする目的で本研究を計画し、現在下顎の後方位決定に関する咬合因子についての検討を進めているが、その概要は以下のようである。 研究方法: ○上顎に被験者固有の傾斜のある後方運動ガイド、および咬合平面に平衡に調整した傾斜のない後方運動ガイドを有する2つのスプリントを装着させ、習慣性開閉口運動を行わせ、その時の筋活動を記録した。 ○被験筋は、左右の側頭筋前部、後部および咬筋浅部で、側頭筋後部にはフック型電極、その他は表面電極を用いた。 ○被験運動は、被験者の垂直位、仰臥位について毎秒3回の習慣性開閉後運動を20回、3セット行わせ、その時の各筋の筋電図を記録すると同時に咬合音も記録した。 ○得られたデータを波形分析ソフトに取り込み、その上で習慣性開閉口運動の分析を行った。分析内容は、咬合音を基準にしたときの筋活動の持続時間、サイレントピリオド持続時間、サイレントピリオド前、後の筋活動持続時間などである。 結果: 1)傾斜のある後方運動ガイドを有するスプリントでは、筋活動持続時間、サイレントピリオド前、後の持続時間は仰臥位の方が長かった。サイレントピリオド持続時間は垂直位の方が長かった。 2)傾斜のないスプリントでは、仰臥位、垂直位で筋活動持続時間に大差は認められなかった。 現在、筋活動の様相についてさらに分析を進めているが、後方運動ガイドの傾斜と下顎位との関係についての検討も進めつつある。
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