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1997 Fiscal Year Annual Research Report

生体内吸収性圧電フィルムによるインプラント周囲骨再生促進効果の機序について

Research Project

Project/Area Number 08457532
Research InstitutionIwate Medical University

Principal Investigator

田中 久敏  岩手医科大学, 歯学部, 教授 (30118278)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大塚 英幸  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (20285638)
吉田 光宏  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (10265168)
虫本 栄子  岩手医科大学, 歯学部, 助教授 (50131397)
Keywords微小電気刺激 / 生体内吸収性圧電フィルム / ポリ-L-乳酸フィルム / Guided tissue regeneration / 歯科インプラント
Research Abstract

生体内吸収性で,ずり応力によって微小電流を発生するポリ-L-乳酸フィルム(PLLA)の歯科インプラントのGBR法への応用を試みた.今回PLLA filmの吸収に伴う電気物理的変化,ならびに物理化学的変化が周囲組織に及ぼす影響を明かにすることを目的として,ラット大腿骨骨欠損部をフィルムで被覆したときの骨再生過程と,経時的なフィルムの圧電性の変化,周囲軟組織に及ぼす影響を病理組織学的に検討し,以下の結果を得た.
1.PLLA filmにずり応力が加わると微小電流を発生し,骨欠損部の骨再生を量的に,質的に,かつ時間的に促進した.
2.filmは吸収に伴い経時的に発生電位が減弱するものの,骨再生が早期に行われたため組織修復の促進には影響がみられなかった.
3.本フィルムは,観察期間内において表層の加水分解を認めたが,薄い線維性結合組織で被包されて残存しており,周囲に炎症反応や異物反応は認めなかった.
4.したがってPLLA filmは組織再生に必要な期間においては,圧電体としての機能と膜としての機能を保ち,GTR法を促進する膜として有効であることが示された.
次年度は中動物を用い歯科インプラントのGTR法にPLLA filmを応用し,インプラント周囲の治癒に及ぼす影響を検索し,また臨床応用のためのプロトコールを作製する予定である.

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Published: 1999-03-14   Modified: 2016-04-21  

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