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1996 Fiscal Year Annual Research Report

口腔偏平上皮癌特異的細胞障害性Tリンパ球による腫瘍免疫遺伝子治療

Research Project

Project/Area Number 08457541
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionTokyo Medical and Dental University

Principal Investigator

高橋 雄三  東京医科歯科大学, 歯学部, 講師 (50014329)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 上田 晶義  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (00272609)
鎌田 信之  東京医科歯科大学, 歯学部, 助手 (70242211)
Keywords腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球(CTL) / CD80 / IL-12
Research Abstract

腫瘍特異的細胞障害性Tリンパ球(CTL)を効果的に誘導するために、接着分子のなかでもT細胞の抗原特異的な活性化に重要な共刺激分子(co-stimulatory)分子であるCD80分子の遺伝子導入を行った。ヒト口腔癌やメラノーマの培養腫瘍細胞株にアデノウィルスベクターを用いてCD80遺伝子を導入し、CD80高発現癌細胞を得た。抗腫瘍サイトカインであるIL-12存在下で、このCD80高発現癌細胞と健常人あるいは患者末梢血Tリンパ球を初期培養(4〜5日間)後、IL-2を添加して10〜14日間培養し、in vitroで腫瘍特異的CTLの誘導を試みた。
誘導したCTLを用いて遺伝子非導入親細胞株である口腔偏平癌細胞株、メラノーマ、K562、Daudiに対する抗腫瘍活性を51Cr遊離試験にて測定した。アロタイプの腫瘍特異的CTLの抗腫瘍活性は、メラノーマ細胞株に対しては、CD80遺伝子導入した腫瘍細胞と共培養して得られたCTLで細胞障害活性の増強が顕著に認められた。また、CD80遺伝子導入した腫瘍細胞とIL-12存在下で共培養して得られたCTLでは抗腫瘍活性はさらに増強した。偏平上皮癌細胞株に対しては、CD80遺伝子導入した腫瘍細胞と共培養して得られたCTLでは細胞障害活性の増強がみられず、CD80遺伝子導入した腫瘍細胞とIL-12存在下で共培養して得られたCTLで細胞障害活性の増強が認められた。CD80遺伝子導入した細胞と共培養して得られたCTLの抗腫瘍活性は、IL-12の存在により増強するという相乗効果が確認できた。
この系に抗CD3抗体や抗CD8抗体などを加えた阻害実験や、K562、Daudiを用いることにより、誘導されたCTLがスペシフィクなCTLとは言い難いものであった。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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