1998 Fiscal Year Annual Research Report
高度浸潤性口腔癌の治療効果に関わる細胞特性ならびに微小環境因子の解析
Project/Area Number |
08457553
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Research Institution | SAPPORO MEDICAL UNIVERSITY SCHOOL OF MEDICINE |
Principal Investigator |
野口 誠 札幌医科大学, 医学部, 講師 (50208328)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井手 隆 札幌医科大学, 医学部, 助手 (70274933)
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Keywords | 舌扁平上皮癌由来細胞株 / VEGF / Glucose transpoter-1 / VEGF isotype / 内皮細胞 / 細胞間透過性 |
Research Abstract |
舌扁平上皮癌由来細胞株OSC30(癌浸潤様式2型)、ならびにOSC70(癌浸潤様式4D型)におけるVEGFならびにGlucose transpoter-1蛋白の発現を免疫組織学的に検索した.OSC30に比較してOSC70はVEGFの染色強度が著しく高かった.局在はOSC70では細胞質全体にび慢性に強く発現が認められたのに対して、OSC30の細胞質では数本の線状のnetwork様の発現を認めるものや、細胞膜相当部に発現を認めるものがあった.GLUT-1の発現に関しては、OSC30は全く染色が認められなかったのに対して、OSC70では強く細胞質全体にび慢性に発現を認めた. 次いで、OSC19,30 40 70におけるVEGF isotype mRNA発現について検討した.各細胞株間で、発現しているVEGF isotypeの種類ならびに発現量に違いは認められなかった. OSC19,30,40,70培養上清のヒト臍帯血管内皮細胞(HUVEC)細胞間透過性に及ぼす変化について検討した.各細胞株の培養上清を作用させた時間とTERの関係はm培養上清を除いたことによりcontrolと同レベルに回復することから、各細胞株のTERの変化は培養上清に含まれる何らかの分子であることが示唆された.また、浸潤性の強い細胞株ほどTERは急激に低下し、その値も低い傾向にあった.
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