1998 Fiscal Year Annual Research Report
抗腫瘍性含窒素天然物から先導化合物への分子設計と合成-活性発現機構の解明を基盤とした-
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08457579
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Research Institution | CHIBA UNIVERSITY |
Principal Investigator |
中川 昌子 千葉大学, 薬学部, 教授 (40009171)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川手 智彦 千葉大学, 薬学部, 助手 (50195111)
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Keywords | マンザミンA / アゾシン環 / イルシナールA / Diels-Alder反応 / X線結晶構造解析 / Vsr / DNA修復酵素 / vsr発現ベクター |
Research Abstract |
イルシナールAの合成 前年度に引き続き、マンザミンAの全合成を目指し、3,4-ジヒドロピリジノンとシロキシジエンを用いるDiels-Alder(DA)反応を基軸とする合成戦略に基づいて、4環性中心骨格の光学活性体の合成に成功した。即ち数種の光学活性ジエノフイルの合成を行い、種々のジエンとのDA反応により、目的の立体配置を有する環化付加体を得、これより光学活性4環性中間体に導いた。更にB環へのアシル化、続くケトンの還元、脱水後、アリル位の酸化により、13員環構築に必要な官能基導入方法を開発した。 DNA修復酵素vsrの結晶化と発現システムの解析 前年度にはvsrの過剰発現に成功したが、本年度はvsrタンパクのトリプシン処理により、N末端より20アミノ酸切断によるポリペプチドの結晶化と続くX-線構造解析に成功した。さらに触媒活性領域を推定することが出来た。
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[Publications] Hideharu Uchida: "An Efficient Access to the Optically Active Manzamine Tetracyclic Ring System." Tetrahedron Lett.40(1). 113-116 (1999)
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[Publications] Susan Tsutakawa: "Crystallographic and functional studies of very short patch repair(VSR)endonuclease." EMBO Journal. 18(印刷中). (1999)