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1996 Fiscal Year Annual Research Report

含窒素天然物の全合成研究

Research Project

Project/Area Number 08457582
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

福山 透  東京大学, 薬学部, 教授 (10272486)

Keywordsインドールアルカロイド / タベルソニン / ビニカディフォミン / イソニトリル / スルホンアミド / インドール
Research Abstract

本年度はインドールアルカロイド,タベルソニンの合成研究中心に行い,以下に述べるように文献既知の方法でタベルソニンに変換可能に14-アセトキシビンカディフォミンを合成することができた.すなわち,当研究室で見い出した,イソニトリルを用いたラジカル環化反応を用いて,インドール骨格を構築し,続くワンポットでのパラジウム触媒を用いてカップリング反応により,インドールの2位にエステルおよび3位にヒドロキシエチル置換基を有する中間体を合成した.一方,インドールと縮合するアミノアルコールの部分はプロピオニトリルから6段階で合成し,アルコールをアセチル基でまたアミノ基をジニトロフェニルスルホンアミドでそれぞれ保護した.つづいて,このアミンとインドール骨格を有するフラグメントを光延反応の条件下,カップリングした.この化合物をトリフロロ酢酸およびピロリジンで順次処理することにより環化反応が進行し,14-アセトキシビンカディフォミンをジアステレオマ-の混合物ながら合成することに成功した.得られたジアステレオマ-の一方の化合物は文献既知の方法で2段階の反応でタベルソニンの変換することができる.したがって事実上目的化合物の形式的全合成を達成できたことになるが,環化反応の立体制御や側鎖部分の合成にいくつかの大きな問題を残している.次年度にむけて合成計画を全面的に見直し,側鎖部分の効率的な合成と環化における立体異性体等の問題を解決しさらに効率的な合成経路の確立に向けて検討を深めたい.

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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