1996 Fiscal Year Annual Research Report
尿路感染予防における感染コントロール看護婦の役割に関する研究
Project/Area Number |
08457646
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
高橋 泰子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (30107669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮沢 弘恵 長野県看護大学, 看護学部, 助手
石川 みち子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70151355)
井上 都之 長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00281254)
田村 正枝 長野県看護大学, 看護学部, 教授
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Keywords | 尿路感染 / 感染コントロール看護婦 / 留置カテーテル / 感染予防 / 看護ケア |
Research Abstract |
尿路感染予防に関するケアの実態を明らかにするために、本年度は先ず現在病院で実際に行っている留置カテーテル挿入時の感染予防の方法、本当は行いたいと思っている感染予防の方法、および感染コントロール看護婦の必要性などに関する調査用質問紙を作成した。そして長野県下の国立病院および病床数300以上の私立病院計30病院を対象に、本質問紙による調査を行った。30病院中24病院(配布数300・回答数229・回収率76%)より質問紙が返却された。留置カテーテルに関する質問事項の回答者は、スタッフナ-スが約60%であった。病棟は内科が最も多く、次いで外科、脳神経科の順である。カテーテル挿入期間は1-2週間が最も多く、次いで2-3週間、一週以下の順であり、尿路感染の発症原因としては長期間留置が最も多く、次いで全身状態の悪化であった。これらの結果と比較する目的で、東京都内の病床数300-500床の中規模病院38病院について、同様の調査を行った。その結果については現在集計中である。回収率は78%であった。 また尿路感染の成立の過程と影響因子を明らかにするために、S病院救急病室および内科病棟において、カテーテル挿入患者の状態、環境因子、看護ケアの状況について参加観察および面接によりデータを収集するとともに、留置カテーテル挿入患者31名について経時的に尿および周囲の微生物汚染度および各種の尿の性状について検査した。救急病室の留置カテーテル使用例では、留置期間が一週間前後と短く、尿路感染の例は殆ど無かったが、比較的留置期間の長い内科病棟では、尿路感染が疑われる例が見られた。影響因子についての詳しい解析を現在行っている。
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Research Products
(2 results)