1997 Fiscal Year Annual Research Report
農村地帯に生活する高齢者のヘルスプロモーションと看護に関する研究
Project/Area Number |
08457647
|
Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
見藤 隆子 長野県看護大学, 看護学部, 学長 (00086266)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
雨宮 多喜子 長野県看護大学, 看護学部, 教授
石川 みち子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70151355)
北山 三津子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70161502)
池田 紀子 長野県看護大学, 看護学部, 助教授 (70281251)
小西 恵美子 長野県看護大学, 看護学部, 教授 (70011054)
|
Keywords | 農村 / 高齢者 / ヘルスプロモーション / 看護 / 生活習慣 |
Research Abstract |
わが国で1人当たりの老人医療費がもっとも少ない長野県南部K市の高齢者の健康と生活様式との関わりに関する前年度の調査をさらに掘り下げるため、高齢者の家族も調査対象に加え、次の調査、測定を行った。 (1)K市の特定地区に居住する65-75才の高齢者全員406名を対象とした質問紙調査。調査項目は、健康度、子世代との関わり、家庭および社会での活動・役割、ソーシャルサポート、健康習慣、主観的幸福感等であり、有効回答数は314(77.3%)た。(2)前項の高齢者と同居の娘または嫁(以下、子世代主婦と記す)243名を対象とした質問紙調査。調査項目は、子世代主婦の眼からみた高齢者の家庭および社会での活動・役割の状況とそれへの思い、高齢者の健康維持への家族の関わり、高齢者の終末期ケアに対する家族の思い等であり、有効回答数は172(70.8%)。(3)上記の2グループの対象者のなかの希望者157名に対する骨密度等の身体生理学的計測。(4)骨密度計測値の高い群と低い群に対する過去および現在の生活歴に関する半構成的面接調査。 これら調査の結果、高齢者では、自覚的健康状態が良くない者約30%、病気についての心配あり41%、日常生活の支障あり20%であったが、社会生活の面では、子供の家族とよく会い、何らかの家庭内の仕事を分担し、友人や趣味の仲間をもち、友人関係に満足している、などが明らかになっている。今後、結果の分析を深めるとともに、さらに具体的な検討を行う予定である。
|