1997 Fiscal Year Annual Research Report
咬合再構築に対する生体機能制御能観察法による診断評価
Project/Area Number |
08457653
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
松元 誠 東京医科歯科大学, 歯科研究科, 教授 (40013875)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠ヶ谷 龍哉 東京医科歯科大学, 歯学研究科, 講師 (40178877)
後藤 忠正 東京医科歯科大学, 歯学研究科, 助教授 (50014147)
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Keywords | 歯列咬合 / 咬合力重心 / 咀嚼筋協調性 / 咬合評価 |
Research Abstract |
歯科的な処置に伴う咬合状態の変化を臨床的に咬合評価することを確立するため、まづ歯列内各個々の歯牙咬合力、さらに前歯列、臼歯列支持域の咬合力、その重心位置に関して健全歯列の正常咬合について採取、検索した。これらの結果は1997年EPA(ヨーロッパ補綴学会)において発表した。さらに両側性遊離端欠損症例の残存歯列の咬合力とその重心位置の健全歯列に対する変化、加えて、同症例に有床義歯補綴を行った際の変化改善の程度について検索し1997年ICP(国際補綴家会議)において発表した。現在これら咬合力の重心の位置的移動と咀嚼筋活動時の筋間相関を検索中である。特に片側性遊離端欠損における重心位置は健常者のそれと著しく変移すること、さらに臨床的に明確な習慣性咀嚼側を形成することから、これらの患者の機能筋群の活動性、特に筋間相関について現在検索中である。一方これらのデーターを基に、歯列模型、口腔内所見のCCDカメラによるコンピューターカルテの入力を可能にし、咬合再構成の症例について術前、術後経過を入力、上記客観的な評価を加えたプロトコールを製作中で、来たる第99回日本補綴歯科学会において発表する予定である。これらが完成するとインターネットを介して公開が可能になり客観的な処置に対する評価が得られ、かつハードコピーを製作すれば症例報告が完成する書式にして行く予定である。これらは臨床研修中の学生、および一般開業医にきわめて有効な情報教育となり、歯学のみならず、患者にとっても大きな利益といえる。
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Research Products
(4 results)
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[Publications] Matsumoto M.etc: "Effectsof occlusal contact on the level of mandibular elevator muscle activity during maximal clenching in lateral positions." Jour.of Med.& Dent.Science.44:3. (1997)
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[Publications] 篠ヶ谷 龍哉、松本 誠 他2名: "犬歯尖頭位の接触要素と最大かみしめ時の筋活動におよぼす影響について" 補綴誌. 40:96、. 223、 (1997)
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[Publications] 松元 誠 他3名: "犬歯尖頭位の接触要素と最大かみしめ時の筋活動におよぼす影響について" 補綴誌. 40:2. 370-378 (1996)
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[Publications] 松元 誠 他3名: "歯列内咬合力配分とその重心の位置的な変化の観察" 口腔病学会雑誌. 65:1. (1998)