1998 Fiscal Year Annual Research Report
付設温室を持つ半地下室の居住環境並びに住まい方に関する研究
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08458003
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Research Institution | OCHANOMIZU UNIVERSITY |
Principal Investigator |
田中 辰明 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (90251694)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田辺 新一 お茶の水女子大学, 人間文化研究科, 助教授 (30188362)
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Keywords | パッシブソーラーハウス / 半地下室 / 付設温室 / カビ / PMU / 日射しゃへい / 潜熱蓄熱体 / 騒音 |
Research Abstract |
パッシブソーラーハウスの欠点を改善するために、申請者が設計した東京都内の付設温室のある半地下室のある住宅を使用して、潜熱蓄熱体(18℃で相変化を起こす)を用いる、日射遮蔽装置を用いるなどして半地下室内の温熱環境改善の実験と理論計算を行った。評価は半地下室内にグローブ温度計を設置し、平均放射温度を知り、室内空気温度、相対湿度、室内風速からPMVを求めることにより行った。この住宅は温熱環境的には省エネルギーで比較的快適な居住環境が得られていることが実験結果から判明した。この住宅は発泡スチレンを用いて全面的に外断熱を行っている。昭和55年に竣工して以来の居住である。当時は石油危機の後でもあり、省エネルギーの思想が取り入れられた時代であった。それまで使用されていた余裕の係数などの見直しも行われた時代であった。このソーラーハウスでも余裕の係数を排除した。建設当初は床暖房もできたが徐々に配管その他の劣化も始まり余裕もなくなってきた。それと同時に室内の相対湿度の上昇が起こり、カビ発生が見られるようになった。この住宅では半地下室、地下室、一般階の居室があるが、それぞれの部屋で3年間にわたり落下菌、空中浮遊菌、壁の付着菌を継続的に測定した結果、部屋により明らかに真菌の種類、菌数に相異が現れた。この住宅のように高気密、高断熱になることで人間にとって一年中快適な環境で生活できるようになった一方真菌(カビ)にとっても発育しやすい温度環境、湿度環境ができた。このような住宅で継続して真菌の測定を行った礼は少なく貴重な資料が得られた。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 田中辰明: "付設温室のある半地下室の居住性に関する研究" (社)日本家政学会第48回大会要旨集. 267-267 (1996)
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[Publications] 田中辰明、芦沢達: "カビが発生している窓ガスケットのある寝室等の室内空気汚染に関する研究" 日本建築学会大会学術講演概要集(近畿)D-2環境工学. 737-738 (1996)
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[Publications] 田中辰明、田辺新一: "東京の高気密、高断熱住宅におけるカビの動態調査研究" (社)空気調和・衛生工学会平成8年度学術講演会講演論文集. 953-956 (1996)
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[Publications] 田中辰明、相原真紀: "東京のソーラーハウスにおけるカビの実態調査" 太陽/風力エネルギー講演論文集. 169-172 (1997)
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[Publications] 田中辰明、相原真紀: "太陽熱利用住宅における真菌の動態調査" 太陽/風力エネルギー講演論文集. 563-566 (1998)
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[Publications] 田中辰明: "住居とかび" 日本建築学会“建築雑誌". (投稿中). (1999)