1996 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
08458012
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
中川 功哉 北海道大学, 教育学部, 教授 (50001798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須田 力 北海道大学, 教育学部, 教授 (90091470)
森谷 潔 北海道大学, 教育学部, 教授 (40000939)
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Keywords | 活動と睡眠深度 / 活動と睡眠意識 / 睡眠ポリグラフ / 睡眠日誌 |
Research Abstract |
本年度は調査と実験の両面から研究を推進することであった。 調査研究は(1)として、生活処方要因を広く検討する中で、睡眠問題を考察するアンケート調査を20歳代〜60歳代、男女350名について行った。(2)として特に日中の活動性と睡眠の充実性を検討するため、行動と睡眠自覚の日誌記録を大学生25名(女子バレーボール部16名、男子フェンシング部9名)、社会人30名について行った。尚、大学生は3週間、社会人は3週間×2回の記録であった。現在、資料整理中であるが、女子大学運動部員に於いては、日中の活動の影響は、寝つき、目覚めの気分、目覚め時体調等に反映される傾向がうかがわれた。然しながら、生活の中で運動を開始したばかりの社会人では、第1回の記録(3週間)ではこのような傾向はみられず、女子部員にみる傾向は日常、運動鍛錬が持続されていることが原因の一つとなっている可能性があった。今後の資料整理によってこの点が明らかになると思われる。 実験研究は運動を実施する活動日と実施しない非活動日を設定し、それぞれ夜間の睡眠状態をポリグラフ記録により検討することであったが、男子大学生6名(延12名)についての実験を行い、目下、睡眠の深度を中心に解析を進めている。本被検者6名中4名は、先行実験に於ける活動日の睡眠で特にSleep Stage 3・4の比率の増加があり、本研究でその再現性が期待される。また、同時に今後、運動の種類、実施時刻を加味しながら、運動処方、生活処方の基礎資料の収集をはかる予定である。
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