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1996 Fiscal Year Annual Research Report

知的障害児の体力トレーニングの方法と効果

Research Project

Project/Area Number 08458021
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (B)

Research InstitutionUniversity of Miyazaki

Principal Investigator

草野 勝彦  宮崎大学, 教育学部, 教授 (20040991)

Keywords知的障害児 / 体力トレーニング / 体力測定 / 持久力 / 筋力 / 瞬発力
Research Abstract

知的障害児(精神薄弱児)の体力・運動能力は健常児のそれに比して大きく遅れがあることが知られている状況の中で、年間にわたって毎朝走トレーニングを行っているA養護学校がある。本研究はA養護学における走トレーニングが生徒の体力発達にどのような影響を与えているかを明らかにすることを目的とする。対象児は養護学校中等部・高等部生徒男女計52名である。対照群の生徒は、トレーニングは行わず通常の教育活動を行っている養護学校の生徒である。体力測定の内容は、形態、筋力、瞬発力、敏捷性、平衡性、柔軟性、持久力(最大酸素摂取量を含む)である。また、その走トレーニングが、どの程度の負荷になっているかについて心拍数を指標に評価することにした。
体力測定の結果、身長、体重などの形態面に関しては、一般の養護学校の生徒との間に差はみられなかったが、皮下脂肪厚においてはA養護学校生徒が有意に低い値を示し、いわゆる肥満児はいないという状況であった。握力、背筋力においても、また自動車エルゴメーターパワーテストや立ち幅跳びなどの瞬発力においても、また平衡性、持久力においてもA養護学校が他の養護学校生徒より高い値を示し、体力の全般にわたって高い水準を示した。ただし、中学1年生においては、走力以外の項目においてはほとんど同じ水準を示した。中学1年生は、小学校の6年間は他の養護学校に在籍しており、走トレーニングは行っていなかった。それがA養護学校中学部への進学によって、トレニングを開始したことになる。これらの生徒の体力がこれ以降どのように変化するかを次年度追跡することも本研究の目的の一つとなっている。体力測定の結果、持久力についてはA養護学校は他の養護学校に比して得に顕著な発達を示し、例えば持久走においては、非障害児の平均値を上回る生徒が半数以上みられなど、トレーニングが有酸素的機能の向上に有効であることがうかがわれた。

URL: 

Published: 1999-03-08   Modified: 2016-04-21  

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