1998 Fiscal Year Annual Research Report
多段階運動負荷テスト時の二重積屈曲点に関する基礎的・応用的研究
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08458023
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
田中 宏暁 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00078544)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 守 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (00163577)
清水 明 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (70177955)
進藤 宗祥 福岡大学, スポーツ科学部, 教授 (30078539)
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Keywords | 二重積 / 運動負荷 / 体力 |
Research Abstract |
本年度の研究では次のようなことが明らかになった。 1. LT強度で1時間週3-5回、6-10週間のトレーニングにより、同一負荷中のDPの低下が起こり、LTと同様DPBPも増加することを確認した。 2. DPBPの加齢に伴う変化を横断的手法で調査した。平均的には男でl.0/10年の、女で0.8/10年のスピードで加齢とともに低下し、70歳で12ml/kg.minまで低下する。 3. DPBPの構成要素である血圧についてランプ負荷中の拍動毎の血圧変化を調べた。その結果、平均血圧はVTまでほとんど変化せず、VTを越えて急増することが明らかになった。VTとDPBPは近似しているので、DPBP相当の負荷であればほどんと平均血圧は安静時と変わらないことになり、きわめて安全な運動負荷であると考えられた。 4. 体力の評価と安全で有効な運動処方を行うためVo2maxの推定とDPBPの判定を同時に行える運動負荷テスト法を開発した。この方法は高齢者にも適用できることを確認した。 以上の結果から運動負荷テストでモニタリングする必要性のきわめて高い血圧と心拍数を連続的に測定するだけで検出できるDPBPを基に体力の評価と安全で効果的な運動処方さらにはトレーニング効果の判定に有効であることが明らかになった。
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