1996 Fiscal Year Annual Research Report
情報教育実践校における事例ベースの構築とその有効利用のためのCSCLの構築
Project/Area Number |
08458033
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
渡辺 成良 電気通信大学, 電気通信学部, 教授 (90008532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西之園 晴夫 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (90027673)
矢野 米雄 徳島大学, 工学部, 教授 (40035663)
伊藤 毅志 電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (40262373)
松田 昇 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助手 (70211571)
岡本 敏雄 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 教授 (60125094)
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Keywords | 情報教育実践 / 実践事例ベース / CSCL / 情報教育 / 事例ベース推論 / 情報教育実践校 / www / データベース検索 |
Research Abstract |
初等中等教育での情報教育の実践がようやく開始されたところである。このため、情報教育の実践事例はわずかしかなく、かつ、それらの事例は実践した教師個人の経験として生かされるだけである。その結果、既に他の学校で情報教育を実践している、またはこれから情報教育に携わろうとする教師は、その実践事例を有効に活用できない。このため、本研究では、情報教育に携わった教師の実践事例をデータベース化し、インターネット上で公開できるシステムを構築する。システムの重要な機能としては、データベースの登録者である情報教育の実践教師がコンピュータに慣れていなくても登録に支障がない、同様にデータベースの検索者についてもデータベースから目的の事例が容易に検索できることが要求される。 そこで登録では、インターネット環境で普通になってきたWorld Wide Web(WWW)のブラウザを利用し、検索では、事例ベース推論を導入することにした。本年度は実践事例の表現形式を定めて、[URL]http://www.ai.is.uec.ac.jpにアクセスすれば、対話的に事例を登録できる環境を構築し、教育工学関連学会のニュースレターに登録と閲覧の案内を出した。構築したシステムは、事例ベースの表現をフレーム形式とし、フレームの特徴をインデックスファイルに登録して、事例の検索における絞り込みにはこのファイルを利用している。 現在、システムはインタフェース、事例登録モジュール、事例検索モジュールが完成し、事例ベースの登録サービスを開始した。 今回の実験によって登録・検索の両方から得られた利用者からの情報を分析して、最終年度のシステム完成に向けての準備をしている。
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 中川雅樹: "インターネット上での情報教育実践事例ベースの構築" 第22回全日本教育工学研究協議会全国大会発表論文集. 236-239 (1996)
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[Publications] 中川雅樹: "インターネットを利用した情報通実践事例ベースの構築" 電子情報教育信学会 信学技報. ET96-96. 63-70 (1996)
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[Publications] 中川雅樹: "インターネット上での情報教育実践事例ベースシステムの構築手法" 人工知能学会知識ベースシステム研究会資料. SIG-KBS9603-3. 13-18 (1997)
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[Publications] 加藤譲: "広域ネットワークとの情報交換を可能にする教材開発支援システムの構成" 日本教育工学会第12回全国大会講演論文集. 629-230 (1996)
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[Publications] 織田健: "インターネット環境におけるコンピュータクテラシの教育" 電子情報通信学会信学技報. ET95-176. 101-108 (1995)
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[Publications] 織田健: "個別学習の行き詰りの感知とコミュニケーション場における行き詰りの解消" 人工知能学会知的教育システム研究会資料. SIG-IES9603-1. 1-6 (1997)