1997 Fiscal Year Annual Research Report
学童の運動不足の解決を図る小学校保健体育教育の実践理論の構築
Project/Area Number |
08458048
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Research Institution | Hyogo University of Teacher Education |
Principal Investigator |
三野 耕 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (90047316)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永木 耕介 兵庫教育大学, 学校教育学部, 助教授 (10217979)
後藤 幸弘 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (00047391)
荒木 勉 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (20030885)
岡 秀郎 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (10177032)
千駄 忠至 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (60137304)
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Keywords | 生活実態調査 / 認識調査 / 社会科学・生物科学的分析 / 学習内容の系統・体系化 / 運動・栄養・休養のバランス / 実験仮説の検証 |
Research Abstract |
本研究の目的は,現在指摘されている小児の「運動不足」の教育的解決を図るうえから,教科外体育的活動をも視野に入れた,また体育学習および保健学習の統合の促進に向けた小学校体育科における学習内容を系統・体系化した実践仮説の構築およびそれらの検証を試みることである. 本年度は前年度に得た調査結果をもとに運動の促進を図る学習内容の系統・体系を仮説し,学校現場での実験授業を実施し,実験仮説の検証についてである. 対象は東北・北海道地区,関東・信越地区,東海・北陸地区,近畿地区,中国・四国地区,九州・沖縄地区の6地区の都市部とそれ以外に在住する児童(1-6年生)である. 仮説を設定するために分析した内容は,運動,栄養および休養の三要因に関わる生活調査(調査票),ならびに実験授業による実践仮説の検証は,上記の6地区の1-6年生,各2学級で,実験授業のビデオ観察および学習ノートからの授業分析である. その結果,運動不足には社会的・生活行動要因が連関し,環境への適応・操作能力が必要であり,多様な価値の認識と現象の分析,さらに各教科の学習で得た知識や生活経験から課題解決に必要な情報を取捨選択し,知恵として活用できる主体的な適応・操作能力が必要で重要であることを明らかにした.それをもとにして運動の促進を図る学習内容について仮説を設定した.その設定された実験授業を実施し,現在分析中である. 来年度は,実験授業等の分析結果をまとめ,報告書を作成する.
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