1998 Fiscal Year Annual Research Report
漢字情報データベースの開発およびネッツワークでの利用に関する研究
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08458054
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
カイザー シュテファン 筑波大学, 文芸・言語学系, 教授 (20260466)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山元 啓史 筑波大学, 文芸・言語学系, 講師 (30241756)
加納 千恵子 筑波大学, 文芸・言語学系, 助教授 (90204594)
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Keywords | 漢字学習 / 漢字情報データベース / インターネットでの利用 |
Research Abstract |
本研究は、平成6年度〜平成7年度の2年間、文部省の科学研究費補助金による一般研究(C)「留学生の漢字学習方略の測定のための学習支援システム開発と学習方法の実証的研究」(研究代表者:カイザー、シュテファン、課題番号06808026)の成果を受けて進めてきたものである。 新たに高頻度の漢字を400字程度加えて漢字情報データベースを900字程度にした。その上、新規の選択肢情報として各漢字に関する漢字の頻度情報(国立国語研究所の新聞頻度に基づく項目)、str-ans(漢字の構造に関する項目)、ready-made story (記憶術に役立つとされる既成の連想情報項目)、それから筆順のアニメーション情報項目)を追加した。これで当初から予定されていたフィールドが揃ったわけだが、学習者が自分が要求するフィールド(情報項目)をクリックしてアクセスすることにより、どういった情報を参考にして漢字を学習するかという属性をデータベース化できる膳立てができた。 インターネットでの利用法についても、ユーザー・インタフェースの準備も完了しており、最終的な編集・訂正作業が終わり次第、ワールド・ワイド・ウェップで自由に使える手はずを整える予定である。そこで得られた利用状況・個人入力情報(カスタマイズされた記憶術連想情報などやユーザー・インタフェースに関する要望など)を踏まえてさらに利用しやすいものへと発展させる。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] カイザー シュテファン: "漢字教育をめぐる基礎問題 -漢字と表音文字の処理は違うものか-" 日本科学教育学会 年会論文集. 20. 101-102 (1996)
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[Publications] カイザー シュテファン: "漢字学習書各種アプローチの検討(1) -表音的アプローチについて-" 筑波大学留学生センター日本語教育論集. 12. 31-41 (1997)
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[Publications] カイザー シュテファン: "漢字学習書各種アプローチの検討(2) -字形アプローチ : 形音義の狭間-" 筑波大学留学生センター日本語教育論集. 13. 47-60 (1998)
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[Publications] カイザー シュテファン: "漢字学習書各種アプローチの検討(3) -「記憶術」によるアプローチ-" 筑波大学留学生センター日本語教育論集. 14. 29-43 (1999)
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[Publications] 加納 千恵子: "初中級学習者に対する漢字指導の一思案 -補講「漢字II」クラスにおける授業報告-" 筑波大学留学生センター日本語教育論集. 12. 139-153 (1997)