1997 Fiscal Year Annual Research Report
複合パラダイムによるマルチメディアユーザインタフェースの研究
Project/Area Number |
08458063
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
川合 慧 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 教授 (50011664)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山口 和紀 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (80158097)
武市 正人 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (10011165)
米澤 明憲 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (00133116)
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Keywords | マルチメディア / ユーザインタフェース / 可視化 / オブジェクト指向 / 時間 / 関数型プログラミング |
Research Abstract |
マルチメディアを扱うユーザインタフェース(Multimedia User Interface,以下MUI)は,今やコンピュータシステムの最大要素の一つといっても過言ではないが,MUIのシステムを系統的に記述し,そのシステムを構成するための理論的基礎はほとんど研究されていない.その結果として,もともとは場当り的なシステム作りで作られたごく小数のMUI(PCにおけるウインドウ利用など)が業界標準となってしまっている.本研究では,MUIの高度化をまずその理論的基礎の部分から解明し,オブジェクト指向・関数型プログラミング・データベース手法などを複合化した構築パラダイムによる系統的な実現を目的とした.具体的な研究目標と対応する研究実績は以下のとおりである. (1)基礎研究・調査…マルチメディア情報の核心である図と画像および時間の扱いについての基礎を研究した.図や画像の生成については,宣言的記述を制約処理的に扱う方式を発展させ,単純な集合関係を可視化する方式に的を絞り,単階層及び多階層の集合の可視化についての研究を行なった.具体的な処理系を作成して有効性を確認するとともに,様々な可視化が多様な集合階層の設定によって可能であることを示すことができた. (2)時間の扱い…MUIではデータ及び同期の手段としての時間の扱いが重要であるが,時間の性質などの明確化はほとんどなされてこなかった.本研究ではこの一方法として時間を「以前時間」及び「以後時間」に分離し,時刻と時間の2概念を統一することに成功した.これを用いると時刻と時間に対する演算や,時刻にイベントを付随させたデータのデータベース化などが可能となる. (3)連続時間によるイベント系列の表現…イベントに時間間隔を結合した記号列表現を確立し,それを用いたイベント列の表現やパタンマッチングの機構の実現可能性を示した.この方式により,ビデオデータの高度な編集などの,マルチメディアデータの高レベルな取扱いが可能となる.
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[Publications] Daichi Mizuguchi: "Algebraic Formulation of Temporal Structure for Multimedia Data" Proc.Int.Conf.Modeling Multimedia Information and Systems. 17-32 (1997)
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[Publications] Ken Nakayama: "I-regular Expression : Regular Expression with Continuos Interval Constraints" Proc.Int.Conf.Information and Knowledge Management. 6. 40-50 (1997)
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[Publications] Echo Sakai: "A Visualization Model of Hierarchical Sets Based on Perception Distance of Graphical Objects" Proc.Int.Conf.Computational Graphics & Visualization Techniques. 6. 397-407 (1997)