1996 Fiscal Year Annual Research Report
手書き計算機システムのためのソフトウェアアーキテクチャの研究
Project/Area Number |
08458064
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
高橋 延匡 東京農工大学, 工学部, 教授 (70111630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
早川 栄一 東京農工大学, 工学部, 助手 (40262240)
並木 美太郎 東京農工大学, 工学部, 助教授 (10208077)
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Keywords | オペレーティングシステム / ダイナミックリンク / メモリオブジェクト / マイクロカーネル / 手書きインタフェース / 表示一体型タブレット / 言語処理系 / ミドルウェア |
Research Abstract |
本研究では,手書きインタフェースをサポートする計算機システムのためのソフトウェアアーキテクチャに関する研究を行った.本年度は,基盤となるオペレーティングシステムおよびミドルウェアの開発を行った. OSとしては,手書きデータの持つ多義性,多様性に対応できる拡張性を提供するように,設備として購入したIBM PC/AT互換機に,表示一体型タブレットを接続し,これらをサポートするマイクロカーネルとして実現した. 本マイクロカーネルは,データをすべてメモリオブジェクトとして扱うことが可能であり,タブレットや通信部分など,OS内部の資源や周辺デバイスのインタフェースもすべてメモリオブジェクトとして扱い,これらを同一のアドレス空間上に配置することで,コンテキストスイッチや通信データのコピー,変換などのオーバヘッドを減らした. また,手書きで生成される各オブジェクトに対応するメソッド呼出しは,リンケージテーブルとして抽象化し,ダイナミックリンカによる動的なリンク機構をシステム機能として導入した.これにより,手書きの各データに対応した言語処理系を動かすための複数のコンテキスト提供環境を作成した.実際に,この機構を用いてJavaの仮想マシンやMS-DOSのAPIを実現し検証した. 本研究による今年度の成果は次のとおりである. 1.手書きデータのための拡張可能なマイクロカーネルの開発 2.メモリオブジェクトに基づくOS資源の管理機構の実現 3.各オブジェクトに対応した複数の言語処理系を実行可能なコンテキスト提供環境の開発
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Research Products
(6 results)
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[Publications] 山本康弘: "OS/omicron V4におけるハードウェアエミュレート方式とそれをサポートする言語処理系の設計と実現" 電子情報通信学会信学技報CPSY. 96-35. 43-48 (1996)
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[Publications] 佐藤元信: "OS/omicron第4版におけるセグメントマッピングによるデバイス管理機構の実現と評価" 電子情報通信学会信学技報CPSY. 96-36. 49-54 (1996)
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[Publications] 森永智之: "OS/omicron第4版マイクロカーネルにおける保護機構の実現" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム予稿集. 171-178 (1996)
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[Publications] 佐藤元信: "OS/omicron第4版のデバイス管理におけるシーケンシャルデバイス管理方式の拡張" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム予稿集. 179-186 (1996)
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[Publications] 高野了成: "OS/omicron第4版におけるデータ管理構造の設計と実現" 情報処理学会第54回全国大会. 1-49-1-50 (1997)
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[Publications] 森永智之: "OS/omicron第4版マイクロカーネルの外部ページャインタフェースの設計" 情報処理学会第54回全国大会. 1-53-1-54 (1997)