1997 Fiscal Year Annual Research Report
ス-パパイプライン論理方式による超並列処理機構とそのシステム記述体系の研究
Project/Area Number |
08458088
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Research Institution | Kochi University of Technology |
Principal Investigator |
寺田 浩詔 高知工科大学, 工学部, 教授 (80028985)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩田 誠 高知工科大学, 工学部, 助教授 (60232683)
滝根 哲哉 大阪大学, 工学部, 助教授 (00216821)
村上 孝三 大阪大学, 大型計算機センター, 教授 (10273731)
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Keywords | 統合的システム記述 / データ駆動パラダイム / 自己タイミング型回路 / 自律分散処理 / 超並列処理 / プログラム自動生成 / 動的データ駆動型マルチプロセッサ・システム |
Research Abstract |
本研究は、現状のVLSIプロセッサ構成技術の延長では実現困難な領域の性能を達成する、新しい情報処理機構への革新的な展開を目的としている。即ち、決定論的・非決定論的処理が混在する領域を対象として、アルゴリズム水準から極限集積回路の水準に至るまで徹底的に分割統治型に設計し実現できる、新しいシステム構成方式を、申請者らが提唱している自己同期型ス-パパイプライン論理(SPL)方式を基礎として、実証的手法によって明らかにしようとしている。 この目的の達成には、ハードウェア実現法並びにその最適構成法とシステム記述体系に関する研究を有機的に実施することが不可欠である。本年度は、研究初年度の基礎的成果を発展させる観点から検討を進めた。これらの成果は以下のように要約される。 a)SPL方式による汎用基本処理機構の検討:データ駆動型プロセッサヘの多語長データパケットの導入によって、ハードウェアコストの大幅な増大なしに実効的に性能向上が図れることを示した。 b)汎用基本処理機構の多次元結合方式の検討:エラスティック・パイプライン間の柔軟な相互作用の能力の活用によって、知的な機能要素を構成する方策を探索した。その一応用例として、マルチメディア信号処理用プロセッサDDMP内でパケット交換を行うメディアル-タを設計した。約200Mパケット/秒のデータ転送能力を有している。 c)SPL方式による超並列アルゴリズムの視覚的記述法の検討:信号処理分野を対象として、ハードウェア・ソフトウェアを統合したシステム全体の記述からデータ駆動型プログラムを生成する体系を応用して、視覚的シミュレーション環境の構成法を検討した。
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[Publications] Kei Karasawa: "Direct Generation of Data-Driven Program for Stream-Oriented Processing" Proc,of Int'l Conf.on Parallel Architectures and Compilation Techniques. 295-306 (1997)
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[Publications] 岩田 誠: "自己タイミング・ス-パパイプライン型データ駆動プロセッサ" 電子情報通信学会論文誌D-I. J81・2. 62-69 (1998)
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[Publications] Makoto lwata: "Flow-Thru Processing Concept and its Application to Soft-Computing" J.of Computers and Electrical Engineering. (掲載予定). (1998)
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[Publications] 寺田 浩詔: "情報ネットワークの発展動向" 電子情報通信学会誌. (掲載予定). (1998)