1996 Fiscal Year Annual Research Report
都市環境データベースとその意味的検索システムに関する基礎研究
Project/Area Number |
08458089
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
河口 英二 九州工業大学, 工学部, 教授 (90038000)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新見 道治 九州工業大学, 工学部, 助手 (20269088)
野田 秀樹 九州工業大学, 工学部, 助教授 (80274554)
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Keywords | 環境 / 情報検索 / 人工現実感 / 意味表現 / ランドサット画像 |
Research Abstract |
平成8年度は次の項目について研究を実施した。 1.VR技術に基づく3次元とし環境モデルデータ作成 本研究では環境データベースと、その利用者の間のインターフェイスとして、仮想現実感の技術を取り入れた「3次元Walk-through」機能を必要とする。そしてそのためには、3次元世界でWalk throughするための3次元構造物モデルデータをシステム上で作成しなくてはならない。そのようなデータ作成は多大な労力を要するため、北九州市の一部をなす本学戸畑キャンパスのモデルを作成した。限られた空間ではあるが、キャンパスをWalk-throughしながら、キャンパス情報の質問応答システムを試作した。 2.LANDSAT時系列データ駆動型セグメンテーション LANDSAT画像データは環境を視覚的にとらえられる恰好の情報である。この研究項目では、階層的MRFモデルによるLANDSAT画像について、領域ラベルの相関と、特徴ベクトル間の相関を共に考慮に入れた「データ駆動型セグメンテーション」である。扱ったデータは北九州周辺のTM画像であり、512X400画像、8bit/pelで、7バンドからなるものである。結果は、4種類の領域への良好な分割が得られ、本方式の有効性が確認された。 3.環境情報データベースと自然言語とのインターフェイスとしてのSD式作成支援システムの開発 環境に関する情報は、単に数値データを検索が可能であるだけではあまり有効ではない。むしろ環境データにあまり詳しくない一般の人が「自然言語」を通じてシステムに質問し、システム側は、質問の内容を「意味的に」理解して応答を返す、ことが出来ることが望まれる。このような観点から、自然言語の意味を計算機データとして記述する「SD式」作成の支援システムを試作した。
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Research Products
(2 results)
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[Publications] 野川知弘,野田秀樹,河口英二: "階層的MRFモデルを用いたマルチスペクトル画像のデータ駆動型セグメンテーション" 平成8年電気関係学会九州支部大会講演論文集. 883-883 (1996)
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[Publications] 青木美由希,新見道治 脇山正博,河口英二: "SD式データ作成のための支援ツールについて" 平成8年電気関係学会九州支部大会講演論文集. 691-691 (1996)