1997 Fiscal Year Annual Research Report
近代文明の崩壊回避のための理念・方略・手法に関する研究
Project/Area Number |
08458096
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Research Institution | AOYAMA GAKUIN UNIVERSITY |
Principal Investigator |
佐久間 章行 青山学院大学, 理工学部, 教授 (30082796)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
俵 信彦 武蔵工業大学, 工学部, 教授 (60061488)
矢頭 攸介 青山学院大学, 理工学部, 助教授 (70082807)
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Keywords | 環境問題 / 文明の崩壊 / 人類の生存 / 意識調査 / 環境マネージメント / エコロジー / 哲学 / アンケート調査 |
Research Abstract |
近代文明の崩壊回避のための理念・方略・手法に関する研究は、次の3つの側面より実施した。 1.近代文明の崩壊回避のための理念・方略・手法に関しては、従来の研究成果の分析結果に基づいて、新しい視点からの環境問題の基本的な認識についてのアンケート調査を設計し、日本および韓国について社会人と学生を対象に郵送法にて実施し、それぞれ129回答、及び376回答を得て、分析を行なった。アンケート項目には、環境問題への積極的な対応を拒絶する根底的な根拠となりうる哲学的・理念的な発想より12種類を選定し、それぞれの発想に対する回答者集団の認識の程度を調査した。12種類の哲学的発想は、自然法則型2種類、次世代文明型3種類、代替システム型2種類、経営責任型2種類、利己主義型1種類、人生享楽型1種類、開き直り型1種類とした。 2.環境問題に関する新しいインターネットを利用する形式のアンケート調査を、World Wide Webの双方向の情報交換を可能にする技術を利用する形で設計・実施し、調査対象の拡大を図った。インターネットのアンケート項目は邦文および英文で作成し、国際的なアンケートとしている。なおこのアンケートには教育的効果を付加するため、従来の環境問題についての調査結果の一部を提示した。 3.近代文明の崩壊回避のための手法に関しては、資源環境問題を統合的に扱うための方法論を開発した。資源環境問題は関係する要因数が非常に多く複雑であるため、環境問題の要因を品質、納期、原価の三大管理特性とともに施策の選定条件に組み入れることを可能にする遺伝子アルゴリズムを適用した手法を開発した。
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Research Products
(5 results)
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[Publications] 佐久間章行: "地球有限化とOAの存在価値" オフィス・オートメーション(日本OA学会誌). 17・1. 72-77 (1996)
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[Publications] 佐久間章行: "地球有限化と経営工学-存在意義の根底的な見直し" 経営システム(日本経営工学会誌). 6・1. 1-5 (1996)
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[Publications] 俵信彦: "夢を持つ21世紀" 経営システム(日本経営工学会誌). 6・1. 6-9 (1996)
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[Publications] T.Takeuchi,A.Sakuma & Y.Yazu: "Integrated environmental management process applying genetic algorithm" Proc.of the 14^<th> International Conference on Production Research. Vol.2. 944-947 (1996)
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[Publications] 竹内啓編: "高度技術社会の展望" 日本学術振興会, 380 (1996)