1996 Fiscal Year Annual Research Report
ダイバータプラズマのECHによるプラズマ周辺電位の形成
Project/Area Number |
08458108
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
前川 孝 京都大学, エネルギー科学研究科, 教授 (20127137)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅川 誠 京都大学, 理学研究科, 助手 (30280704)
曄道 恭 京都大学, 理学研究科, 教授 (50025384)
田中 仁 京都大学, エネルギー科学研究科, 助教授 (90183863)
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Keywords | 周辺プラズマ / ダイバータプラズマ / ECH / 電子バーンスタイン波 / セパラトリックス |
Research Abstract |
本年度はダイバータプラズマの局所加熱のための新電子サイクロトロン加熱(ECH)システム構築の準備とダイバータ周辺プラズマの観測のための計測系の設備を行った。主な結果は以下の通りである。 1 既設の48GHzジャイロトロン(200kW)をECH用ミリ波源に用いた電子バーンスタイン波用入射アンテナ及び伝送系の設計・製作及び動作試験を行ったが、ジャイロトロ動作が不安定になる結果を得た。これは伝送系のダウンテ-パ部での反射に問題があると推測された。これを避けるためにダウンテ-パ無しにウラゾフアンテナから一旦自由空間伝送ガウスビームに交換して後、これを集束して再びコルゲート導波管中のHE11モードに変換し、プラズマに伝送して入射する方式に変更し、設計・製作を進めている。 2 セパラトリックス近傍及び最外殻磁気面近傍のプラズマパラメータ(電子密度、温度、ポテンシャル等)を測定するためのラングラミュアープローブ測定系の製作と動作試験を行い、良好な結果を得た。 3 最外殻磁気面近傍のプラズマの動的振舞いを観測するための軟X線カメラ測定系の整備を行った。特に、ベリリウム薄膜フィルターにより観測X線のエネルギーを選択できる新軟X線カメラの設計・製作を行い、次年度の実験に備えた。 4 既設の2GHzクライストロン(350kW)による低域混成波入射系を用い、内側壁側にX点を持つ双方向低域混成電流駆動高ポロイダルベータプラズマのパラメータ領域の拡大を試みたが、現状ではごく狭い範囲のパラメータ範囲においてのみ高ポロイダルベータプラズマの生成が可能であった。
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Research Products
(1 results)