1996 Fiscal Year Annual Research Report
地球環境の能力指標の動態に関する環境-経済モデルの構築とシミュレーション分析
Project/Area Number |
08458162
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (B)
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
鷲田 豊明 神戸大学, 経済学部, 教授 (50191739)
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Keywords | 地球環境問題 / global environmental problems / シミュレーションモデル / computer simulation / 生態経済モデル / ecological economic model / 持続可能な発展 / sustainable development |
Research Abstract |
本研究における、平成8年度の位置付けはモデルの構築にある。まず、モデルの基本的な特性の決定のために、すでに公表されてワークしているモデルの構造を文献上と、必要なものについては、コンピュータ上で実際にワークさせた。比較可能なモデル特性としては、計量経済モデル、非線形最適化モデル、システムダイナミクスモデルをおこなった。結局、モデルのフレキシビリティの高さを考慮して、非線形最適化モデルに決定した。ベースにしたモデルは、Duraiappah,A.K.の地球温暖化シミュレーションモデルである。このモデルにおいては、地域分割を先進諸国と途上国という単純な分け方にしてあるものを、アジアを日本、NIES+ASEAN、南アジアに分割し、その他の地域をさしあたって先進諸国と途上国にし、五地域分割まで拡張した。さらに、本研究の基本目的を達成するために、それぞれの地域の生態学的特性を、さしあたって、森林、水資源、土壌という要素について、それらの資源量が社会生活に与える影響、経済活動がそれらの資源を利用する関係を関数化して、はめこんだ。目的関数としては、グローバルな持続可能コリド-を人口と経済、および自然資源について設定した。現在、シミュレーションパッケージであるGAMS上に載せ、モデルのワークングを検証している。
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